セレブのディープフェイクを使った仮想通貨投資詐欺にご用心(海外)

AI要約

オーストラリアの詐欺師たちが有名人のディープフェイク動画を使ってファンからお金を騙し取っている事例について紹介。

具体的には自然保護活動家のロバート・アーウィンの偽の逮捕写真を利用した投資詐欺の事例が挙げられている。

ACCCによると、オーストラリアではオンライン投資プラットフォーム詐欺によって800万ドル以上の被害が出ており、注意が必要との警告が出ている。

セレブのディープフェイクを使った仮想通貨投資詐欺にご用心(海外)

詐欺師たちが有名人のディープフェイク動画を使ってファンからお金を巻き上げている。

例えば、自然保護活動家のロバート・アーウィンの偽の逮捕写真が、偽の投資に勧誘するために使われた。

このような詐欺は、オーストラリアだけで800万ドル以上を騙し取っているという。

オーストラリアの詐欺師たちは、有名人のディープフェイク写真や動画を利用して人々から金銭を盗む手口をますます巧妙化させている。

オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)によると、オーストラリアでは2024年、オンライン投資プラットフォーム詐欺を利用した詐欺によって最大800万ドル(約12億円)の被害が出ている。

詐欺師たちは、フェイクニュースやディープフェイク動画を利用して有名人が大金を要求しているとして人々を騙している。

その一例として、詐欺師たちは人気テレビ番組「クロコダイル・ハンター」のホストだった故スティーブ・アーウィン(Steve Irwin)の息子で自然保護活動家のロバート・アーウィン(Robert Irwin)が手錠をかけられたフェイク写真を公開した。写真は「これが彼のキャリアの終わりか? ロバート・アーウィンはカメラがまだ録画していることを知らなかった」という記事とともにシェアされていた。

このフェイク記事には、暗号資産(仮想通貨)取引プラットフォームに関するアーウィンの発言をめぐり、ある銀行がアーウィンを提訴したと書かれている。そしてそのプラットフォームに375ドル( 約5万8934円)投資すれば、読者は金持ちになれると約束している。

ACCCのカトリオナ・ロウ(Catriona Lowe)副委員長は、声明の中で、「我々は、オーストラリア国民に対し、投資のチャンスを得る前、特にソーシャルメディアで目にするチャンスに飛びつく前に、時間をかけて調査するよう促している」と述べている。

ACCCによると、偽のオンライン暗号資産取引プラットフォームへの投資、特に「人工知能(AI)やその他の新しい技術」を使用することで目を見張るような利益が出ると謳われる投資が、ますます一般的な手口になっているという。

ロウによると、少なくともある一人のオーストラリア人男性は、ソーシャルメディア上のイーロン・マスク(Elon Musk)のディープフェイク動画インタビューで目にしたオンラインフォームに自分の情報を登録した後、5万ドル(約786万円)以上の暗号資産を失ったという。