欧州議会選、環境政党が大幅議席減、環境規制の負担増への不満も背景

AI要約

欧州議会選で環境政党が大きく議席を減らす見込み。

暫定開票結果によると、環境政党会派は第4会派から第6会派に滑り落ちる見通し。

ドイツの緑の党など環境政党が得票率減少。支持低下の理由を検証中。

欧州議会選、環境政党が大幅議席減、環境規制の負担増への不満も背景

 欧州連合(EU)の加盟27カ国で6~9日に実施された欧州議会選で、環境保護を掲げる政党が大きく議席を減らす見込みとなった。背景には、環境政策がもたらす市民生活への負担がある。

 暫定開票結果によると、欧州議会で七つある会派のうち、環境政党会派「緑のグループ・欧州自由連盟」は3割近く議席を減らし、第4会派から第6会派に滑り落ちる見通しだ。同会派に最多の議員を送り込んできたドイツの「緑の党」は国内の得票率が約12%で、前回2019年から約4割減らしている。

 同会派のライントケ共同代表は9日夜、ベルリンで支持者を前に「(支持低下の)理由が何なのかを話し合う必要がある」と肩を落とした。