EUの欧州議会選、右派勢力が躍進 全体の3割に迫る見通し

AI要約

欧州連合(EU)の加盟27カ国で行われた欧州議会選で、親EUの会派が過半数を獲得する見通し。右翼会派や極右政党も躍進し、全体の3割に迫る。

右翼会派「アイデンティティーと民主主義(ID)」や極右政党が議席数を伸ばす中、欧州議会の構成に変化が見られる。

約3億7千万人の有権者を対象とした欧州議会選は、加盟27カ国ですでに投票が行われ、結果が出つつある。

EUの欧州議会選、右派勢力が躍進 全体の3割に迫る見通し

 欧州連合(EU)の加盟27カ国で行われている欧州議会選(定数720)で、9日夜、大勢が判明した。

 すでに投票を締め切った加盟国の推定投票数と、世論調査を組み合わせた推計値によると、これまで議会の多数派を構成してきた、欧州統合を進める「親EU」の会派が過半数を維持する見通しだ。

 ただ、欧州議会に七つある会派のうち、右翼会派「アイデンティティーと民主主義(ID)」が大きく躍進。右派会派「欧州保守改革(ECR)」や、会派に属さない各国の極右政党も議席数を伸ばし、全体の3割に迫りそうだ。

 約3億7千万人の有権者を持つ欧州議会選は、6日から加盟27カ国で、順次投票が行われていた。(ブリュッセル=牛尾梓)