ウクライナ、ロシア石油精製工場を攻撃 「ドローン専門部隊」の司令官任命

AI要約

ウクライナ軍はロシアの石油精製工場を攻撃し、5億4千万ドルの損失を与えた。攻撃は露軍の目標を阻むものだと述べられている。

両国は数カ月間、互いのインフラ施設を攻撃しており、継戦能力を低下させる狙いがある。

ウクライナは新たにドローン専門部隊を設立し、司令官にスハレフスキー大佐を任命した。

ウクライナ、ロシア石油精製工場を攻撃 「ドローン専門部隊」の司令官任命

ウクライナ軍参謀本部は10日、ウクライナと国境を接するロシア南西部ロストフ州の石油精製工場を5日に自国製兵器で攻撃したと発表した。参謀本部は、攻撃で発生した火災によりロシアが5億4千万ドル(約850億円)相当の石油と石油製品を失ったと指摘。「石油精製施設への攻撃は露軍の目標達成を困難にしている」と強調した。

これに先立ち、ロストフ州のゴルベフ知事は6日未明、この石油精製工場がドローン(無人機)攻撃を受け、火災が起きたと交流サイト(SNS)で報告していた。死傷者はないとした。

両国は過去数カ月間、互いのインフラ施設などをミサイルやドローンで攻撃。相手の継戦能力を低下させる狙いだとみられている。

一方、ウクライナのウメロフ国防相は10日、同国軍に新設された「ドローン専門部隊」の司令官にスハレフスキー大佐を任命した。同国メディアが伝えた。スハレフスキー氏はこれまで、シルスキー総司令官の副官としてドローンの開発と運用を担当していたという。

ドローン専門部隊を巡ってはゼレンスキー大統領が2月上旬、創設を定める大統領令に署名。戦場で重要性を増すドローンの運用を高度化する狙いがあり、国防省と参謀本部が具体化作業を進めていた。