ウクライナへ供与の兵器、バイデン米大統領「モスクワやクレムリンへの攻撃は許可していない」

AI要約

バイデン大統領は、米国が供与した兵器でウクライナがロシア領内を攻撃することを容認していないと述べた。

米政府は、ウクライナの反撃を露軍攻撃に限定していると説明してきた。

プーチン露大統領は、露領内への攻撃が戦争への直接的な関与を意味し、核兵器使用の可能性を示唆している。

 【ワシントン=田島大志】米国のバイデン大統領は6日、米ABCニュースのインタビューで、米国が供与した兵器でウクライナがロシア領内を攻撃するのを容認したことについて、「モスクワやクレムリンへの攻撃は許可していない」と述べた。

 米政府はこれまでも、ウクライナ北東部ハルキウ州への露軍の攻撃に対する反撃に限ると説明してきた。バイデン氏自ら首都への攻撃を否定することで、米露間の緊張が過度に高まる事態を避ける狙いがあるとみられる。バイデン氏は、米国の兵器による攻撃対象が国境付近に限られるとし、「(国境から露側へ)200マイル(約320キロ・メートル)先に対する攻撃を許可しているわけではない」と語った。

 米欧の兵器を用いた露領内への攻撃について、プーチン露大統領は「戦争への直接的な関与を意味する」などと指摘し、核兵器使用の可能性もちらつかせるなど威嚇を強めていた。