プーチン氏「いかなる次期米大統領とも協力」、外国メディアと対話

AI要約

プーチン大統領は外国メディアの上級編集者らと対話し、米大統領選に関してはロシアにとって大した意味はないと述べた。どの大統領が勝とうとも協力する考えを示した。

プーチン氏は対話の中で、米国の対ロシア政策についても関心を持っていないと明言。また、中国やウクライナに関する見解も示した。

ウクライナ侵攻について、ウクライナ軍の損失や敵対行為の終結について語り、武器供給の停止が重要だと述べた。

プーチン氏「いかなる次期米大統領とも協力」、外国メディアと対話

[サンクトペテルブルク(ロシア) 5日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は5日、ロシア第2の都市サンクトペテルブルクで外国メディアの上級編集者らと対話を行い、11月の米大統領選で誰が当選しようとロシアにとって「大した意味はない」とした上で、米国民がが選ぶどの大統領とも協力すると述べた。

プーチン氏は2021年にオンライン形式で外国メディアとの対話を行ったが、対面形式で行うのは19年以来初めて。今回の対話はサンクトペテルブルクに新築された政府系天然ガス企業ガスプロムの本社で実施され、ロイターのほか、AP通信、共同通信、聯合ニュース、新華社、イラン国営通信IRNAなどが参加した。

米国との関係について、11月の米大統領選で誰が勝つかは「ほとんど気にしていない」とし、「選挙後に米国の対ロシア政策が変化するとは考えていない。最終的な結果に大した意味はない。米国民が選ぶどの大統領とも協力する」と語った。

トランプ前米大統領が勝利した場合のウクライナへの影響については「何かが変わるか明確な結論は出せないため、何とも言えない。(米国の)将来的な政権の優先事項を見極める必要がある」と述べた。

中国については「経済は極めて安定している」とし、「米国や一部の欧州諸国が中国経済の減速を図ろうとしているのは大きな誤り」と指摘。「われわれは中国と軍事演習を含めた訓練を実施しており、今後も実施していく」と語った。

ウクライナ全面侵攻については、ロシアの損失はウクライナの数分の一にすぎないと言及。「ウクライナ軍は1カ月に約5万人を失っている」との見方を示した。

その上で「ウクライナでの敵対行為を終わらせるには武器の供給を打ち切る必要がある」とし、武器の供給が停止されれば敵対行為は2、3カ月で終わると語った。