前参謀総長は「ロシアのスパイ」 ウクライナ隣国モルドバ 調査報道

AI要約

ロシアの独立系メディア「インサイダー」は、モルドバで2021年まで軍制服組トップだったゴルガン前参謀総長がロシア軍GRUのスパイであると報じた。

ゴルガン氏は親ロシア派と親欧米派の対立に利用され、情報をGRUに提供。退任後も協力を続け、ウクライナのモルドバ侵攻計画も報告していた。

サンドゥ政権はゴルガン氏の勲章や階級を剥奪し、ウクライナへの連帯を示す中、ゴルガン氏はモルドバ侵攻を促すようなメッセージを送っていた。

 ロシアの独立系メディア「インサイダー」は5日、旧ソ連構成国モルドバで2021年まで軍制服組トップだったゴルガン前参謀総長が、ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)のスパイだとする調査報道を公表した。

 親欧米派のサンドゥ政権は、ゴルガン氏の勲章や階級を剥奪する方針だ。

 インサイダーによると、ゴルガン氏は04年以降、親ロシア派と親欧米派が対立してきたモルドバの情報をGRUに提供。参謀総長退任後も協力は続き、ロシアの侵攻を受けたウクライナが隣国モルドバで兵器を調達しようとする動きを報告していた。

 また、サンドゥ政権がウクライナへの連帯の意を表明する中、ゴルガン氏は「モルドバではロシア軍(の介入)を迎える用意が整っている」「ファシストを国外に一掃しなければならない」と、モルドバ侵攻を促すようなメッセージをGRUに送っていたという。