3期目モディ政権、単独過半数失い不安定化 小政党がキングメーカー

AI要約

インド総選挙でモディ首相率いる与党が過半数を獲得したが議席を大幅に減らし、モディ政権の不安定さが指摘されている。

与党連合は292議席を獲得し、BJPは240議席に減少。一方、最大野党国民会議派は99議席を獲得し、野党連合全体で234議席となった。

モディ氏は勝利宣言を行い、連立相手の要望に配慮せざるを得ず、政権運営に妥協を迫られる可能性が高い。

 4日開票されたインド総選挙(下院、543議席)は、モディ首相のインド人民党(BJP)が率いる連立与党が過半数を獲得したものの、大幅に議席を減らし、BJP単独ではモディ政権発足後の10年で初めて過半数を割り込んだ。カリスマ的人気を背景に、急進的な政策を進めてきたモディ氏の求心力にかげりが見えたことで、3期目の政権運営が不安定なものになる可能性がある。

 地元誌インディア・トゥデーなどによると、5日までに全議席が決まり、与党連合は292議席で過半数を維持したが、BJPは前回の303議席から240議席に大幅に減らした。

 一方、前回は52議席だった最大野党国民会議派は、今回は99議席とほぼ倍増。野党連合全体で234議席となった。

 4日夜の演説でモディ氏は「国民は我々に全幅の信頼を寄せた。世界最大の民主主義国の勝利だ」と勝利宣言した。連立各党は5日、首都ニューデリーに集まりモディ政権3期目の陣容を話し合う。ただ、BJPが単独過半数に届かなかったことで、モディ氏は連立相手の要望に配慮せざるを得なくなり、人事や政策面で妥協を迫られることが確実だ。

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