ヨルダン川西岸のパレスチナ人死者500人、国連がイスラエル非難

AI要約

国連人権高等弁務官事務所は、パレスチナとイスラエルの紛争においてヨルダン川西岸での死者500人以上を報告し、イスラエルの武力行使を非難。

国連による調査では、パレスチナ人の死者数の多くが子どもであることが分かり、イスラエル人の死者数との格差が浮き彫りになった。

イスラエルは国民を守るための行動だと主張しており、国際社会の関心が集まっている。

ヨルダン川西岸のパレスチナ人死者500人、国連がイスラエル非難

Emma Farge

[ジュネーブ 4日 ロイター] - 国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は4日、パレスチナ自治区ガザでイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が始まって以降、ヨルダン川西岸でイスラエル治安部隊とユダヤ人入植者がパレスチナ人500人以上を殺害したとし、暴力の停止を訴えた。

イスラエルが「不必要で不釣り合い」な武力を行使し、負傷者への医療提供を組織的に拒否していると非難した。

在ジュネーブ国際機関イスラエル代表部は西岸地区での攻撃急増を受けた対応だと説明。「パレスチナのテロがどこで発生しようと、国民を守るため国際法に沿って対処する」と述べた。

国連人権監視団は昨年10月7日の戦闘開始以降に西岸で記録されているパレスチナ人死亡事例506件のうち80件を詳細に調査した。

ターク人権高等弁務官は、イスラエル治安部隊(ISF)の武力行使に関する国際人権法への一貫した違反が示されたと指摘。ISFが「不必要かつ不釣り合いな殺傷力を用い、特定人物を狙った計画的とみられる殺害を拡大している」とした。

国連によると、506件のうち148件は子どもだった。同期間に西岸のパレスチナ人による攻撃などで死亡したイスラエル人は24人という。