パキスタンCPI、5月は11.8%上昇に鈍化 2年半ぶりの低い伸び

AI要約

パキスタンの5月の消費者物価指数は前年同月比11.8%上昇し、2年半ぶりの低い伸びとなった。前月比では3.2%低下し、2年超ぶりの大幅な低下となった。

インフレ率は2022年5月以降、20%を上回っていたが、7連続で政策金利が22%に据え置かれている。しかし、パキスタン財務省は今後のインフレ率の減速を予想している。

国際通貨基金(IMF)による救済プログラムや改革の影響で、パキスタンのインフレ率は38%まで拡大したが、これまで伸びは鈍化している。

パキスタンCPI、5月は11.8%上昇に鈍化 2年半ぶりの低い伸び

[イスラマバード 3日 ロイター] - パキスタン統計局によると、5月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比11.8%上昇と、2年半ぶりの低い伸びとなった。財務当局の予想も下回った。

前月比では3.2%低下し、2年超ぶりの大幅な低下となった。

パキスタンの中央銀行は来週、金融政策決定会合を開く。政策金利は7会合連続で過去最高水準の22%に据え置かれている。

パキスタンのインフレ率は2022年5月以降、20%を上回っている。国際通貨基金(IMF)による救済プログラムの一環として改革を進めた昨年5月には、38%まで拡大した。ただ、その後は伸びが鈍化している。

パキスタン財務省は先週公表した月次経済報告で、インフレ率は5月には13.5─14.5%で推移し、6月までに12.5─13.5%に減速するとの予想を示していた。