# 考古学

北海道でホタテ漁中の漁師、マンモスゾウの臼歯の化石発見…国内で15個目
2024.06.08

北海道でホタテ漁中の漁師、マンモスゾウの臼歯の化石発見…国内で15個目

 北海道別海町郷土資料館は、同町の野付半島沖でマンモスゾウの臼歯の化石が発見されたと発表した。国内では15個目、同半島沖では2003年以来4個目となる。同館で5日から常設展示されている。 同館の石渡一人副館長によると、4月26日、沖合でホタテ漁をしていた同町の漁業安達隼人さん(4

剝がされた「慶州王陵」で驚きの発掘…1500年の新羅の墓の「定説」揺るがす
2024.06.07

剝がされた「慶州王陵」で驚きの発掘…1500年の新羅の墓の「定説」揺るがす

 慶州(キョンジュ)の新羅の巨大な墓の一部が近い将来開かれる見込みだ。どのような遺跡と遺物が出てくるだろうか。金冠だろうか。金尺だろうか。石塚だろうか。石室だろうか。 ここのところ新羅の古都・慶州が騒がしい。最近、市内の西側に位置する新羅の大型古墳の画期的な発掘の知らせが伝わり、

石田三成の重臣・島左近のものと伝わる墓から、ほぼ全身の骨発掘…今後年代など調査
2024.06.06

石田三成の重臣・島左近のものと伝わる墓から、ほぼ全身の骨発掘…今後年代など調査

 戦国武将・石田三成の重臣・島左近のものと伝わる墓の発掘調査が5日、京都市上京区の教法院(きょうぼういん)で行われ、ほぼ全身の骨が見つかった。左近の骨かどうかは不明だが、今後、骨の年代などを調べるという。 左近は「治部少(三成)に過ぎたる(もったいない)ものが二つあり 島の左近と

「僕にも名前を付けて」 復顔弥生人2人目、鳥取
2024.06.04

「僕にも名前を付けて」 復顔弥生人2人目、鳥取

 鳥取県は、青谷上寺地遺跡(鳥取市)から出土した弥生時代の頭蓋骨を基に復顔した、10代前半の少年の名前を募集している。6月30日まで。復顔された弥生人の名前募集は、2021年に話題となり「青谷上寺朗」と名付けられた成人男性に続き2人目。少年は髪が太く、肌色はやや濃く、二重まぶたなどの特徴がある

中国・2000年前の国王の墓、当時の王族は何を食べていたか
2024.06.02

中国・2000年前の国王の墓、当時の王族は何を食べていたか

【CNS】最近、中国考古学の一大プロジェクト・「武王墩墓(Wuwang Dunmu)」の発掘調査で重要な進展があった。 中国の中東部・安徽省(Anhui)淮南市(Huainan)にある「武王墩墓」は、戦国時代後期の当時の「楚」の国の格式が高い大型古墳だ。楚の葬送儀礼の最高峰である

人間はマンモスをどう狩っていた? その秘密が明らかになるか
2024.06.01

人間はマンモスをどう狩っていた? その秘密が明らかになるか

リノベでマンモス見つかる。オーストリアのあるワイン醸造業者の改修工事中になんと、最大4万年前のマンモスの骨が発見されました。このマンモスの骨は旧石器時代の狩猟実践についての新たな見解につながる可能性も。オーストリアのゴベルスブルクのワイン醸造業者のAndreas P

“家形埴輪”大集合、総選挙も 「住宅展示場の気分で」、奈良
2024.06.01

“家形埴輪”大集合、総選挙も 「住宅展示場の気分で」、奈良

 奈良県立橿原考古学研究所付属博物館(同県橿原市)で開催中の、家の形をした埴輪約60点を集めた特別展「家形埴輪の世界」が「ユニークで珍しい」と話題を集めている。「埴輪の住宅展示場に来たような気分で、楽しんでみてほしい」と担当者。来場者が「推し」の埴輪に投票できる総選挙も実施している。16日まで

ギザの大ピラミッド、4500年前の「建造日誌」が残っていた、世界最古のパピルス文書
2024.06.01

ギザの大ピラミッド、4500年前の「建造日誌」が残っていた、世界最古のパピルス文書

 紅海のエジプト沿岸に、ワディ・エル・ジャラフという4000年以上前の古代遺跡がある。遠く海の向こうにシナイ半島を望むこの遺跡で2013年、歴史的発見がなされた。石灰岩で作られた坑道のなかで、世界最古のパピルス文書が30巻見つかったのだ。 古さもさることながら、注目すべきは書かれ

国宝・姫路城で橋台跡を初確認 総社鳥居前、七つの木橋の一つか
2024.05.31

国宝・姫路城で橋台跡を初確認 総社鳥居前、七つの木橋の一つか

 国宝・姫路城の南東にある播磨国(はりまのくに)総社(そうしゃ)(兵庫県姫路市総社本町)鳥居前の発掘調査で、江戸時代に中堀に架かっていた木橋の橋台(橋が陸に接地する部分の土台)跡が見つかった。市埋蔵文化財センターが発表した。姫路城の三重の堀には七つの木橋が架かっていたことが分かっているが、橋台

誰もが幻想を探してる、アリーチェ・ロルヴァケルの「墓泥棒と失われた女神」予告
2024.05.31

誰もが幻想を探してる、アリーチェ・ロルヴァケルの「墓泥棒と失われた女神」予告

「幸福なラザロ」「夏をゆく人々」のアリーチェ・ロルヴァケルが監督を務める「墓泥棒と失われた女神」の90秒予告と本ビジュアルが到着した。同作の舞台は、1980年代イタリア・トスカーナ地方の田舎町。紀元前に繁栄した古代エトルリア人の遺跡を発見できる特殊能力を持った考古学愛好家・アーサ

熊本市の黒橋貝塚から縄文後期の人骨出土 膝を曲げた状態 「縄文人のルーツ探る貴重な資料」
2024.05.31

熊本市の黒橋貝塚から縄文後期の人骨出土 膝を曲げた状態 「縄文人のルーツ探る貴重な資料」

 熊本市は24日、南区城南町の黒橋貝塚で縄文時代後期(約4000~3500年前)の埋葬人骨が出土したと発表した。ほぼ全身の骨が残っており、25~40歳くらいの成人女性とみられる。市文化財課によると、縄文期の人骨は1991年までの黒橋貝塚と阿高貝塚の調査で70体以上見つかっているが、同課は「非常

ブームなぜ起きた? 東京国立近代美術館で「ハニワと土偶の近代」展
2024.05.30

ブームなぜ起きた? 東京国立近代美術館で「ハニワと土偶の近代」展

 ハニワや土偶ブームはなぜ起こったか、どのように描かれてきたか。その背景に迫る「ハニワと土偶の近代」展(毎日新聞社など主催)の開催概要が30日、会場の東京国立近代美術館(東京都千代田区)で発表された。会期は10月1日~12月22日。担当する花井久穂・主任研究員は「(ハニワや土偶が)芸術として語

“永遠”のギザの三大ピラミッドはどう建てた? 4500年未知だった空間の発見も続く
2024.05.30

“永遠”のギザの三大ピラミッドはどう建てた? 4500年未知だった空間の発見も続く

 永遠に壊れることのないように造られたという、エジプトのギザにある三大ピラミッド。まさにそのとおりになっている。エジプト古王国時代を代表する遺跡で、約4500年前に建てられた。 死後、神々の一員となると信じていたエジプトの王(ファラオ)は、神殿を建立して神々にささげ、自らのために

埴輪から「太鼓のルーツに迫る発見」 森田克行さんが宮古平塚古墳の歴史的意義解説
2024.05.30

埴輪から「太鼓のルーツに迫る発見」 森田克行さんが宮古平塚古墳の歴史的意義解説

国内で初めて完全な形の太鼓形埴輪(はにわ)が見つかった奈良県田原本町の宮古平塚古墳(6世紀前半、一辺20メートル)をテーマにした講演会が同町の唐古・鍵考古学ミュージアムで開かれた。大阪府高槻市文化財アドバイザーの森田克行さんが、同様の太鼓形埴輪が発掘された同市の大型前方後円墳・今城塚古墳と比較

世界遺産・姫路城内から伝説の「木橋」遺構 YouTubeで公開へ
2024.05.30

世界遺産・姫路城内から伝説の「木橋」遺構 YouTubeで公開へ

江戸時代の姫路城で播磨国総社の祭礼時に使われた「鳥居先門」外側にかかっていた木橋の橋台跡が、姫路市の発掘調査で確認された。市埋蔵文化財センターが29日発表した。城内で木橋がかかっていたことを示す明確な遺構が発見されたのは初めてとしている。調査は市道の整備工事に伴い今年1~3月、鳥

ヒトラーの砦跡から手足のない5体の人骨を発見、古代ゲルマン的な生贄の可能性も
2024.05.29

ヒトラーの砦跡から手足のない5体の人骨を発見、古代ゲルマン的な生贄の可能性も

 2024年2月、ポーランドのアマチュア考古学者の調査がきっかけとなり、ナチスドイツでアドルフ・ヒトラーに次ぐ地位にあったドイツ空軍総司令官ヘルマン・ゲーリングの住居跡の地中から5体の人骨が発掘された。この住居跡は、ポーランド北東部の小都市ケントシン近郊にあるナチスドイツの総統大本営「ヴォルフ

ネアンデルタール人と現生人類の初めての交配…4万7千年前に
2024.05.29

ネアンデルタール人と現生人類の初めての交配…4万7千年前に

 ネアンデルタール人(ホモ・ネアンデルターレンシス)は西ユーラシア一帯にかけて生息して4万年前に消えた。現生人類(ホモ・サピエンス)のいとこだ。 ネアンデルタール人と現生人類の先祖は40万~50万年前に枝分かれし、ネアンデルタール人はユーラシアに、現生人類はアフリカに住み着いた。

金銀財宝だけで200トン…「史上最大」200億ドルの宝船、ついに引き揚げられるか=コロンビア
2024.05.28

金銀財宝だけで200トン…「史上最大」200億ドルの宝船、ついに引き揚げられるか=コロンビア

27兆ウォンに達する金や銀、エメラルドでいっぱいの宝船を引き揚げるための探査作業が始まる。26日(現地時間)、英BBCは約300年間カリブ海に眠っていたスペインの宝船「サンホセ号」の所有権を主張してきたコロンビア政府が探査作業を本格的に開始したと報じた。コロンビア政

「古墳そのものが博物館」その数5000基、日向の古墳群を訪ねて 西都原の盟主は仁徳天皇の妃?
2024.05.28

「古墳そのものが博物館」その数5000基、日向の古墳群を訪ねて 西都原の盟主は仁徳天皇の妃?

 古事記や日本書紀に登場する神話の舞台、宮崎県には多くの古墳が残る。県文化財課によると、確認された数は約5千基。日向の地を走り回り、代表的な古墳群を巡りながら古代の南九州に思いをはせた。 九州最大の前方後円墳が西都市の西都原古墳群(国特別史跡)にある。全長176メートルの女狭穂(

天皇の陵墓も例外にあらず…! じつは、古墳は「単なる権力者の墓」ではなかった。周濠構造に秘められた「古代日本人の超技術」
2024.05.27

天皇の陵墓も例外にあらず…! じつは、古墳は「単なる権力者の墓」ではなかった。周濠構造に秘められた「古代日本人の超技術」

 あの時代になぜそんな技術が!?  ピラミッドやストーンヘンジに兵馬俑、三内丸山遺跡や五重塔に隠された、現代人もびっくりの「驚異のウルトラテクノロジー」はなぜ、どのように可能だったのか?  現代のハイテクを知り尽くす実験物理学者・志村史夫さん(ノースカロライナ州立大