# 水産・海洋研究

ただのズワイガニが「幻の高級カニ」タグ一枚の産地偽装 漁解禁までに急ぐ再発防止策の行方
2024.05.25

ただのズワイガニが「幻の高級カニ」タグ一枚の産地偽装 漁解禁までに急ぐ再発防止策の行方

 兵庫県産のズワイガニを京都府京丹後市の高級ブランドガニ「間人(たいざ)ガニ」と偽って販売したとされる事件で、京都府は再発防止策を検討する委員会を立ち上げた。11月6日のカニ漁解禁前の9月中に防止策をとりまとめる方針。 間人ガニの産地偽装事件では、兵庫県産のズワイガニに間人ガニを

福島・小名浜港にカツオ初水揚げ 初夏の味覚到来「刺し身で」
2024.05.25

福島・小名浜港にカツオ初水揚げ 初夏の味覚到来「刺し身で」

 東日本大震災の津波で大きな被害が出た福島県いわき市の小名浜港で25日、今シーズン初めてカツオが水揚げされた。水揚げ量は200キロと例年に比べ少なかったが、初夏の味覚到来に港は活気に包まれた。 第22寿和丸を所有する会社の野崎太取締役(41)によると、同市の約100キロ沖合の巻き

初夏の到来告げる 初ガツオ水揚げ、処理水放出後初 福島
2024.05.25

初夏の到来告げる 初ガツオ水揚げ、処理水放出後初 福島

 福島県いわき市小名浜の小名浜港で25日、初夏の到来を告げる初ガツオが水揚げされた。前日昼過ぎに小名浜沖約100キロで取れた。中型で脂の乗りは良いという。例年よりやや高値の1匹330~500円で取引された。 午前6時半、県巻き網漁業協同組合所属の「第22寿和丸」が運んできたカツオ

日向・細島で「ウニ試食会」 廃棄野菜を餌にウニの畜養に成功
2024.05.25

日向・細島で「ウニ試食会」 廃棄野菜を餌にウニの畜養に成功

 日向・細島の漁師・高田一人さんが陸上で育てたウニの試食会がを5月25日、日向漁協水揚場で行われった。当日は漁協関係者、行政関係者など約10人が試食した。(日向経済新聞) 日向では藻場を荒らすウニの駆除活動が行われるが、高田さんはウニが駆除され、捨てられるだけではもったいないと感

チーズの価値発信へ一丸 嗜好面強く消費量に課題 チーズ普及協議会
2024.05.25

チーズの価値発信へ一丸 嗜好面強く消費量に課題 チーズ普及協議会

チーズ普及協議会の三宅宏和副会長(六甲バター会長)は5月14日に開催した第52回総会で「ようやくコロナも明けてインバウンドもコロナ前の状況に戻りつつある。『チーズフェスタ』はじめ国内のチーズ需要を深掘りし、その魅力をしっかりと広げることで国内チーズ消費量の拡大につなげたい」と市場活性化に意欲を

ユーモラスな威嚇も 求愛シーズンのムツゴロウが「恋ジャンプ」
2024.05.25

ユーモラスな威嚇も 求愛シーズンのムツゴロウが「恋ジャンプ」

 有明海に注ぐ佐賀県小城市芦刈町の六角川河口に広がる干潟で、求愛シーズンを迎えたムツゴロウが、ジャンプを繰り返している。 青い斑点が特徴のハゼ科の魚で全長約15センチ。環境省のレッドリストで絶滅危惧種に指定されており、豊かな生態系のシンボルでもある。オスは干潮時の干潟でジャンプを

ニジマスから「キングサーモン」の生産に成功 養殖の効率化に期待
2024.05.25

ニジマスから「キングサーモン」の生産に成功 養殖の効率化に期待

「キングサーモン」は一度産卵したら死んでしまいますが、何度も産卵できるニジマスを使ってキングサーモンを作ることに東京海洋大学の研究グループが成功しました。 アメリカ西海岸で絶滅の危機に瀕しているキングサーモンの養殖の効率化とともに、種を守っていくことにも重要だとしています。

キングサーモンのイクラ、細胞移植ニジマスが何度も産卵 東京海洋大
2024.05.25

キングサーモンのイクラ、細胞移植ニジマスが何度も産卵 東京海洋大

 生涯で1度だけ産卵して死んでしまうキングサーモン(和名マスノスケ)の細胞をニジマスに移植することで、キングサーモンの卵(イクラ)をニジマスに繰り返し産ませることに東京海洋大の研究チームが成功した。高級なサケ類の養殖に役立つほか、気候変動の影響で減るサケの遺伝資源の保存にもつながるという。

50年で1度上昇 紀伊水道の海水温、和歌山県水産試験場解析
2024.05.24

50年で1度上昇 紀伊水道の海水温、和歌山県水産試験場解析

 和歌山県水産試験場(串本町)は、紀伊水道(瀬戸内海東部海域)の観測データを解析して、海水温が50年間で1度の上昇傾向にあることを明らかにした。また、透明度も上昇傾向にあることが分かった。 試験場では、水産資源の評価と管理、漁海況予測などを目的に、漁業調査船で毎月、海洋観測を行っ

山口県が人事異動発表 療養中の会計管理局長後任に農林水産部次長・岡本章生さん
2024.05.24

山口県が人事異動発表 療養中の会計管理局長後任に農林水産部次長・岡本章生さん

山口県は24日、療養中の会計管理局長を6月1日付で局長同格とし、今の農林水産部次長を後任とする人事を発表しました。6月1日付で会計管理局長となるのは、農林水産部次長の岡本章生さんです。現在の局長の森光淳子さんは4月、山口市で乗用車にはねられ、重体となりました。現在は

ホタルイカ水揚げ最多 地震影響なし、富山湾で歴史的豊漁 水温、海流原因か 県水産研まとめ
2024.05.24

ホタルイカ水揚げ最多 地震影響なし、富山湾で歴史的豊漁 水温、海流原因か 県水産研まとめ

  ●3997トン、92年を上回る 富山湾のホタルイカの水揚げ量が今年、過去最多を更新したことが富山県水産研究所のまとめで分かった。これまでは1992(平成4)年に記録した3895トンだったが、今年は10日時点で3997トンと既に上回った。研究所は豊漁の要因について、漁場の水温な

「通常の航行ルートでなかった」 岡山・笠岡沖の取締船沈没事故 水産庁が説明会
2024.05.23

「通常の航行ルートでなかった」 岡山・笠岡沖の取締船沈没事故 水産庁が説明会

 岡山県笠岡市沖で水産庁の漁業取締船「白鷺(しらさぎ)」(149トン)が座礁、沈没し燃料の軽油が流出した事故を受け、同庁は23日、市内で関係者への説明会を開いて陳謝した。現場海域は岩礁があると分かっており「通常の航行ルートではなかった」と明らかにする一方、船体の引き揚げ時期や方法は未定とした。

73年ぶりの捕鯨母船が初の操業へ 即解体が可能でコンテナ式冷蔵庫も完備 70トン級「ナガスクジラ」にも対応
2024.05.23

73年ぶりの捕鯨母船が初の操業へ 即解体が可能でコンテナ式冷蔵庫も完備 70トン級「ナガスクジラ」にも対応

73年ぶりにつくられた捕鯨母船が、まもなく初めての漁に向かう。捕鯨母船「関鯨丸」は初めての操業を前に23日、東京・有明ふ頭に接岸して報道陣に公開され、林官房長官も視察に訪れた。老朽化した「日新丸」の代わりに、国産の捕鯨母船として73年ぶりにつくられた「関鯨丸」は、水

政府、中国演習に懸念 首脳会談控え圧力警戒
2024.05.23

政府、中国演習に懸念 首脳会談控え圧力警戒

 政府は、中国軍が台湾周辺で大規模な軍事演習を始めたことに警戒感を強めている。 外交ルートを通じて懸念を伝達。台湾で頼清徳総統が就任した直後の露骨な「圧力」が、近く開催を調整中の日中首脳会談に影響する可能性を指摘する声もある。 林芳正官房長官は23日の記者会見で、演

青森市ホタテ壊滅的な水揚げ 平年の1%以下 陸奥湾西部海域は貝毒検出
2024.05.23

青森市ホタテ壊滅的な水揚げ 平年の1%以下 陸奥湾西部海域は貝毒検出

先月までに青森市管内の漁協で水揚げされた陸奥湾ホタテはいつもの年の1%に満たないことがわかりました。春の実態調査で成長の遅れが確認された陸奥湾ホタテ。青森市漁協と後潟漁協で先月までに水揚げされたことしのホタテはわずか9トンだったことがわかりました。いつもの年の1%に満たない数量で

「全滅って言っていいくらいの被害」 海水温上昇で養殖が危機的状況 ホヤ・コンブ・ホタテ漁師が悲鳴【岩手発】
2024.05.23

「全滅って言っていいくらいの被害」 海水温上昇で養殖が危機的状況 ホヤ・コンブ・ホタテ漁師が悲鳴【岩手発】

岩手県内の水産業はサケやサンマなどの不漁が深刻な問題となっているが、今、養殖漁業も危機的な状況に陥っている。原因とみられるのは海水温の高さだ。海で起きている異変について取材した。世界有数の漁場として知られる三陸の海に、今、異変が起きている。養殖が盛んな岩手・大船渡市

この中に微生物は何個いる?「1億年生きている微生物」発見記!
2024.05.23

この中に微生物は何個いる?「1億年生きている微生物」発見記!

 世界中からさまざまな研究者が、最新鋭の分析機器を使うために訪れる研究所があります。それが「JAMSTEC 高知コア研究所」。「極限環境微生物」やはやぶさ2による「リュウグウ」の試料分析なども行われているこの研究所。 今回は、そのなかから「海底下生命圏調査」をテーマに、「1億年前

麦の穂が枯れる「赤かび病」が各地で発生 栃木では平年の10倍、農水省が注意喚起
2024.05.22

麦の穂が枯れる「赤かび病」が各地で発生 栃木では平年の10倍、農水省が注意喚起

小麦や大麦が感染すると穂が褐色になって枯れ、品質低下を招く「赤かび病」が今年、全国で相次いで発生している。栃木県では発生した畑が平年の10倍となり、埼玉県や長崎県でも過去10年で最多に。農林水産省は被害を防ぐため、適切な時期に防除するよう呼びかけている。赤かび病は、麦類の栽培で最

「おいしく育ちます」 京都府宇治市で稚アユ放流 子どもたちも体験
2024.05.22

「おいしく育ちます」 京都府宇治市で稚アユ放流 子どもたちも体験

 京都府宇治市の宇治川漁業協同組合が、宇治川に稚アユを放流している。初日には子どもたちが体験学習に訪れ、ぴちぴち飛びはねる小さなアユを、バケツで次々と川に流していた。アユ漁の解禁は6月1日午前5時から。 宇治川や支流の志津川に、琵琶湖産で体長約10センチの稚アユ約3万匹を放流する

新捕鯨母船「関鯨丸」初出港、保育園児「大きな鯨を捕まえてきてね」…山口県下関市で初出漁式
2024.05.22

新捕鯨母船「関鯨丸」初出港、保育園児「大きな鯨を捕まえてきてね」…山口県下関市で初出漁式

 山口県下関市を母港とする共同船舶(東京)の捕鯨母船「関鯨丸」が初出港した21日、同市の岬之町ふ頭で市主催の初出漁式が開かれた。出席者からは、世界で唯一の捕鯨母船としての歴史的役割や、鯨肉の流通拠点でもある「鯨の街・下関」の浸透・発展、鯨食文化の継承などに期待する声が聞かれた。(平木和頼)