「通常の航行ルートでなかった」 岡山・笠岡沖の取締船沈没事故 水産庁が説明会

AI要約

水産庁の漁業取締船「白鷺」が座礁、沈没し燃料の軽油が流出した事故で、関係者への説明会が開かれた。

ルート外れた原因は海上保安部による捜査が進行中で、引き揚げ時期や方法は未定。

漁業関係者への被害状況の聞き取りや燃料油の回収などが進められる予定。

「通常の航行ルートでなかった」 岡山・笠岡沖の取締船沈没事故 水産庁が説明会

 岡山県笠岡市沖で水産庁の漁業取締船「白鷺(しらさぎ)」(149トン)が座礁、沈没し燃料の軽油が流出した事故を受け、同庁は23日、市内で関係者への説明会を開いて陳謝した。現場海域は岩礁があると分かっており「通常の航行ルートではなかった」と明らかにする一方、船体の引き揚げ時期や方法は未定とした。

 岡山、広島両県と笠岡、倉敷市の職員、地元の漁業関係者ら約50人と同庁の職員4人が出席。冒頭、同庁の藤田仁司次長が「ご迷惑とご心配をかけ、心からおわび申し上げる。漁業活動などに影響が生じないよう万全を期す」と述べた。その後は非公開で、終了後に取材に応じた。

 藤田次長は、本来ルートから外れた原因については「海上保安部による乗組員への捜査が進んでおり、現時点では申し上げられない」とした。引き揚げは、船に残った燃料油の回収や沈没した船体の状況を確認した後になるとの見通しを示した。漁業関係者らへの被害状況の聞き取りも行うという。