# 水産・海洋研究

海水育ちウナギ、味も格別 津奈木町 陸上養殖、身は軟らかく臭みなし
2024.06.19

海水育ちウナギ、味も格別 津奈木町 陸上養殖、身は軟らかく臭みなし

 津奈木町の佐々木水産(佐々木隆美社長)は、全国的に珍しい海水を使ったウナギの陸上養殖に取り組んでいる。海水で育てる「海うなぎ」は身が軟らかく臭みがないのが特長。海うなぎは、同町の魚料理専門店「末広屋」で味わえる。 ウナギは一般的に淡水で養殖されるが、佐々木社長(68)は8年前、

【スルメイカ、資源崩壊の危機!】神頼みしてもイカが獲れないワケ、中国や北朝鮮漁船の獲りすぎなのか?
2024.06.19

【スルメイカ、資源崩壊の危機!】神頼みしてもイカが獲れないワケ、中国や北朝鮮漁船の獲りすぎなのか?

 6月に解禁となった北海道南部のスルメイカ漁の初水揚げが函館で6月5日の朝にありました。11隻が出漁して3隻がゼロ、前年の6分の1のたった200キロでした。“記録的不漁”といった言葉が、漁業ではスルメイカだけではなく、資源管理制度の不備で枕詞のように毎年繰り返されるようになってしまっています。

じつに73年ぶりの新造船「1年間は地獄見るつもり」 日本の新たな「捕鯨」船出 クジラ肉は身近になるのか?
2024.06.18

じつに73年ぶりの新造船「1年間は地獄見るつもり」 日本の新たな「捕鯨」船出 クジラ肉は身近になるのか?

 捕鯨会社の共同船舶(東京都中央区)が新造整備した捕鯨母船「関鯨丸」が2024年5月25日、東北沖で母船式捕鯨に従事するため東京港を出港しました。同社の所 英樹社長は初出漁に当たり、「66億円の鯨肉マーケットを築き上げるというのが目標。今後、3年から5年で達成できると考えている」と意気込みます

七尾の笠井水産破産開始決定
2024.06.17

七尾の笠井水産破産開始決定

 東京商工リサーチ金沢支店によると、水産物販売の笠井水産(七尾市大田町、笠井謙一社長)は17日までに、金沢地裁七尾支部から破産開始決定を受けた。同支店は負債総額を約1億2460万円とみている。 笠井水産は1985年創業。地元市場などから鮮魚を仕入れ、冷凍魚や塩干魚を販売していた。

東洋水産「冷やし」タイプのカップ入り即席麺“うどん”と“そば”を7月1日発売、「冷しぶっかけ讃岐風うどん」と「冷たいつゆの鶏だしそば」
2024.06.17

東洋水産「冷やし」タイプのカップ入り即席麺“うどん”と“そば”を7月1日発売、「冷しぶっかけ讃岐風うどん」と「冷たいつゆの鶏だしそば」

東洋水産は7月1日、カップ入り即席麺「マルちゃん 冷しぶっかけ讃岐風うどん」「マルちゃん 冷たいつゆの鶏だしそば」を全国で発売する。うどんは熱湯をそそいでから5分、そばは3分後に、湯切り口からお湯を捨て、麺を冷水で締める。添付の液体つゆを冷水で希釈して冷たいつゆを用意する。

新潟県、400g以上の特別な「のどぐろ」を“美宝(びほう)”としてブランド化
2024.06.17

新潟県、400g以上の特別な「のどぐろ」を“美宝(びほう)”としてブランド化

 新潟県は6月17日、県産の高規格のどぐろを「美宝(びほう)」と名付けてブランド化していくと発表した。 のどぐろは、アカムツの別名で、赤い姿をした白身魚。喉が黒いことから、その通称で呼ばれている。脂がのったおいしさも手伝い、近年は高級魚として出回るようになっている。

環境配慮の農業者、熊本は九州最多の303人 みどりの食料システム法で認定 全国は1万5千人超え
2024.06.17

環境配慮の農業者、熊本は九州最多の303人 みどりの食料システム法で認定 全国は1万5千人超え

 農林水産省は14日、みどりの食料システム法に基づき、農林水産物の生産段階で環境負荷低減に取り組む認定生産者が、5月末時点で1万5千人を超えたと発表した。熊本県は九州で最多の303人だった。 認定制度は環境に優しい農林水産業を後押ししようと、2022年の法施行に伴い農水省が提唱を

[山口県]12年ぶり沖合底引き網漁の新船 下関漁港で2隻披露 関係者ら300人が祝う
2024.06.15

[山口県]12年ぶり沖合底引き網漁の新船 下関漁港で2隻披露 関係者ら300人が祝う

 マルハニチロ(東京)の関連会社、下関漁業(下関市、大山雅紀社長)が新たに建造した沖合底引き網漁業船の「第7やまぐち丸」と「第8やまぐち丸」の竣工(しゅんこう)式が14日、下関市大和町の下関漁港本港岸壁であった。沖合底引き網漁業を基幹産業とする下関漁港にとって12年ぶりとなる沖合底引き網漁船の

福島県沖トラフグ「福とら」2023年販売額 単価上昇し、過去最高1億2878万円
2024.06.15

福島県沖トラフグ「福とら」2023年販売額 単価上昇し、過去最高1億2878万円

 2023(令和5)年に福島県沖で捕れたトラフグを市場で販売した金額の合計は1億2878万円で、2022年の1億2445万円を上回り過去最高を更新した。14日に相馬市で開かれた「相馬市福とら活用推進協議会」の総会で県水産資源研究所が示した。 漁獲量は29・8トンで2022年の36

「夏ガキ」身入り良し 熊本・苓北町で養殖イワガキの出荷本格化
2024.06.15

「夏ガキ」身入り良し 熊本・苓北町で養殖イワガキの出荷本格化

 「夏ガキ」とも呼ばれる養殖イワガキの出荷が苓北町で本格化している。冬がシーズンのマガキと比べ大ぶりで、濃厚な味が特徴。「天草天領岩かき」のブランドで、関西や九州に出荷されている。 熊本県が定めた水質基準をクリアした富岡半島沖の指定海域で、稚貝を4年かけて250~800グラムに育

能登地震で被災の漁港復旧へ会合 隆起海底に船揚げ施設整備案提示
2024.06.14

能登地震で被災の漁港復旧へ会合 隆起海底に船揚げ施設整備案提示

 水産庁は14日、能登半島地震で被災した漁港復旧に向けた検討会の会合を開き、海底が隆起して陸地となった漁港の復旧策として、船を陸上に揚げる施設を隆起部分に整備するといった工法の案を提示した。工期や費用などをさらに検討し、7月の次回会合で技術的な対応策をまとめる。 石川県では輪島市

水産庁がクロマグロ産卵撮影成功 群れで一斉に受精、生態解明期待
2024.06.14

水産庁がクロマグロ産卵撮影成功 群れで一斉に受精、生態解明期待

 水産庁は14日、南西諸島周辺でクロマグロの産卵シーンの撮影に成功したと発表した。群れで泳ぎながら一斉に受精させたり、海面付近で水しぶきを上げたりする様子を動画に収めた。自然環境での産卵映像は世界的にも貴重だといい、観察実績が積み重なれば不明点が多い生態の解明につながると期待される。<

クロマグロの産卵、水産庁が撮影 自然環境下では「極めて珍しい」
2024.06.14

クロマグロの産卵、水産庁が撮影 自然環境下では「極めて珍しい」

 水産庁は14日、南西諸島の周辺海域でクロマグロの産卵行動を動画で撮影したと発表した。これまで水族館などで撮影されたケースはあるが、自然環境下では世界的にも珍しいとしている。 水産庁によると、今月4日、沖縄本島の南方の海域で漁業調査船がクロマグロの分布状況を調べていた際、群れを発

海自ヘリ事故 来月上旬から無人探査機「ディープ・トウ」使い機体捜索へ 最大水深6000メートルまで調査可能
2024.06.14

海自ヘリ事故 来月上旬から無人探査機「ディープ・トウ」使い機体捜索へ 最大水深6000メートルまで調査可能

今年4月、伊豆諸島沖で海上自衛隊のヘリコプター2機が訓練中に衝突し、墜落した事故で、来月上旬からJAMSTEC=海洋研究開発機構が無人探査機を使って、海底に沈んでいるとみられる機体の捜索を行うことが分かりました。海上自衛隊のヘリ2機は今年4月、訓練中に衝突して墜落し、防衛省は乗っ

難問の入り口(6月14日)
2024.06.14

難問の入り口(6月14日)

 英国の作家コナン・ドイルの作品で活躍するシャーロック・ホームズは、世界で最も有名な架空の探偵だろう。数々の事件を解決して引退した後は養蜂に励んだ。小説「最後のあいさつ」で相棒のワトソンが明かしている▼蜂を養育する歴史は古い。紀元前2500年ごろ、エジプトでは既に取り組んでいたようだ。技術を絵

猛暑で品薄となった「陸奥湾の養殖ホタテ」今年度最後の入札 1キロ当たりの平均落札価格252円 最終入札価格としては過去最高
2024.06.14

猛暑で品薄となった「陸奥湾の養殖ホタテ」今年度最後の入札 1キロ当たりの平均落札価格252円 最終入札価格としては過去最高

2023年の猛暑で品薄となった陸奥湾の養殖ホタテについて、13日に今年度最後の入札が行われました。1キロ当たりの平均落札価格は252円で、最終入札価格としては過去最高となりました。青森市で行われた陸奥湾ホタテの入札では、14日から今月末にかけて水揚げする予定の養殖2年目のホタテ4

海自の墜落ヘリ、無人機で捜索へ 伊豆・鳥島東方、水深5500m
2024.06.13

海自の墜落ヘリ、無人機で捜索へ 伊豆・鳥島東方、水深5500m

 伊豆諸島の鳥島東方海域で4月、海上自衛隊のSH60K哨戒ヘリコプター2機が衝突し、墜落した事故で、水深約5500mの海底に沈んでいるとみられる機体の捜索に、外部機関が所有する無人探査機を投入する方針であることが13日、防衛省への取材で分かった。 防衛省は探査機の詳細を明らかにし

「クロダイがアサリを食い尽くす!?」俳優・松下奈緒さんも参加した、知ることからはじめる食害対策
2024.06.13

「クロダイがアサリを食い尽くす!?」俳優・松下奈緒さんも参加した、知ることからはじめる食害対策

「海の恵みが獲れなくなる」と聞いて、うまくイメージできるだろうか。魚だけではなく、貝類や海苔といった日本食には欠かせない食材も、その危機にある。魚介類は無限に海から生まれてくるわけではない。乱獲による魚介類の減少は世界各地で発生しており、水産資源の保護は漁師たちだけでなく、私たち

ベニズワイ昨季の8割 1月以降、新湊で不漁 地震の影響、湾内で顕著か
2024.06.13

ベニズワイ昨季の8割 1月以降、新湊で不漁 地震の影響、湾内で顕著か

  ●県水産研究所 富山湾のベニズワイガニ漁の今季漁獲量は24万8899キロ(速報値)となり、例年より少なかった昨季の30万312キロの8割程度に落ち込んだことが、県水産研究所のまとめで分かった。能登半島地震後、湾内で漁をする新湊漁港の水揚げが大幅に減少した。湾外で操業する魚津、

平塚野菜たっぷり!「食感楽しんで」 老舗店が揚げかまぼこ開発、「七夕まつり」合わせ発売
2024.06.13

平塚野菜たっぷり!「食感楽しんで」 老舗店が揚げかまぼこ開発、「七夕まつり」合わせ発売

 JR平塚駅北口の老舗蒲鉾(かまぼこ)店「中秋蒲鉾店」(平塚市紅谷町)と県水産技術センター(三浦市)がタッグを組み、平塚産の野菜をふんだんに使った揚げかまぼこを開発した。「湘南七夕揚げ」と命名、来月5日から始まる「湘南ひらつか七夕まつり」で初お目見えする。同店の中村彰伸社長(41)は「平塚をモ