# 報道倫理

「局と警察が一緒に」テレビ東京「警察密着24時」不祥事で終了、BPO審理入り…専門家は「悪質な『やらせ』と考えるべき」
2024.06.28

「局と警察が一緒に」テレビ東京「警察密着24時」不祥事で終了、BPO審理入り…専門家は「悪質な『やらせ』と考えるべき」

 テレビ東京は、昨年3月28日に放送した「激録・警察密着24時!!」で過剰な演出や不適切な内容があったとして石川一郎社長らの役員報酬の一部返上などを発表。今年5月28日に謝罪番組が放送され、5月30日には石川社長が定例記者会見で謝罪し、今後、警察密着番組を放送しないと発表した。 

テレ東社長、「警察密着24時」問題を謝罪 BPO放送人権委員会審理入り 再発防止へ社内研修
2024.06.27

テレ東社長、「警察密着24時」問題を謝罪 BPO放送人権委員会審理入り 再発防止へ社内研修

 テレビ東京は27日、東京・六本木の同局で定例社長会見を行い、石川一郎社長が23年3月に放送した「激録・警察密着24時!!」が、BPO放送人権委員会の審理に入ったことについて謝罪した。 石川社長は「これまでもできることをやってきたが、今後ヒアリング等も予定されている。誠意を持って

なぜなくならない? 妊娠スクープ メディアが「妊娠アウティング」する理由
2024.06.26

なぜなくならない? 妊娠スクープ メディアが「妊娠アウティング」する理由

 本人の同意なく第三者に妊娠を暴露する「妊娠アウティング」。週刊誌などのメディアによる芸能人の「妊娠スクープ」もその一つと言えるだろう。ネット検索で「妊娠報道」と打ち込むと、検索ワード候補として「いらない」と表示されることもあるが、なぜなくならないのだろうか。識者に見解を聞いてみた。<

日本で一番「説明責任」を求め続ける朝日新聞から「回答期限4分前」に届いた「捏造疑惑記事への説明」の中身
2024.06.23

日本で一番「説明責任」を求め続ける朝日新聞から「回答期限4分前」に届いた「捏造疑惑記事への説明」の中身

前編記事『朝日新聞福島総局長の捏造疑惑炎上ではっきりした「不安な空気」を創っては拡散する「風評加害者」の正体』では、朝日新聞の4月21日付記事アナザーノートに見られた、捏造を疑われるなど多数の問題について指摘した。後編では、筆者が5月4日に朝日新聞に送った質問状の内容と得られた対応について具体

朝日新聞福島総局長の捏造疑惑炎上ではっきりした「不安な空気」を創っては拡散する「風評加害者」の正体
2024.06.23

朝日新聞福島総局長の捏造疑惑炎上ではっきりした「不安な空気」を創っては拡散する「風評加害者」の正体

 朝日新聞の4月21日付記事、アナザーノート『「総代で卒業の被災者」その注目がつらい 茶番に苦しんだ子どもたち』において、捏造を疑われるなど多数の問題が指摘される報道があった(記事は現在、公開当初の内容から一部が修正されている)。 主な問題点をまとめると、次の5点に集約される

「研修医の誤診で高校生死亡」と報じるマスコミの罪…岩田健太郎「目の前の事実を正確につかむ思考法」
2024.06.22

「研修医の誤診で高校生死亡」と報じるマスコミの罪…岩田健太郎「目の前の事実を正確につかむ思考法」

目の前に起きていることを正しく把握するにはどうすればいいか。医師・岩田健太郎さんは「『結論、根拠、結論、根拠』の話し方を身につければ、自ずと事の本質をつかめるようになる」という――。■因果関係をほのめかす不適切な報道 SMA症候群(上腸間膜(じょうちょうかんまく)動

「警察密着24時」審理入り BPO
2024.06.19

「警察密着24時」審理入り BPO

 放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は19日までに、テレビ東京が昨年3月に放送した「激録・警察密着24時!! 」の審理入りを決めた。  同番組は不正競争防止法違反事件を取り上げ、4人が逮捕されたと放送したが、その後に3人が不起訴になった事実に言及しない

小池百合子の記者会見で「事件」が発生…いよいよ東京都知事選、メディアはどう伝えるべきか?
2024.06.18

小池百合子の記者会見で「事件」が発生…いよいよ東京都知事選、メディアはどう伝えるべきか?

 都知事選が今週から始まる。「メディアがどう伝えるか?」にも注目だ。 政治記者といえばこれまではどんな「文化」だったのか? 毎日新聞の記者たちが書いた『 汚れた桜 「桜を見る会」疑惑に迫った49日 』(毎日新聞出版、2020年)を抜粋する。《記者会見などのオープンな

盗用で報知新聞記者を懲戒解雇 甲子園の連載、大阪本社
2024.06.15

盗用で報知新聞記者を懲戒解雇 甲子園の連載、大阪本社

 報知新聞大阪本社編集局の記者(51)がスポーツ報知のニュースサイトの連載「甲子園100年物語」で記事内容を盗用した問題で、報知新聞社は15日、記者を懲戒解雇処分にしたと明らかにした。14日付。 大阪本社編集局編集センター長を休職2カ月とした上でセンター長の職を解職、連載のデスク

報知新聞記者を懲戒解雇 講演・寄稿から盗用 甲子園めぐる連載で
2024.06.15

報知新聞記者を懲戒解雇 講演・寄稿から盗用 甲子園めぐる連載で

 スポーツ報知のニュースサイトで連載していた「甲子園100年物語」の記事に盗用があった問題で、報知新聞社は15日、執筆した同社の大阪本社編集局の記者(51)を懲戒解雇処分にしたと明らかにした。 処分は14日付。同本社編集局長を減給、同本社編集局編集センター長と同センター次長を休職

〈弊社の事実誤認〉と謝罪 「マイナビに聞いた」いなば食品社長が転職希望者に送った“恫喝メール”の内容《マイナビ側はメールの内容を完全否定》
2024.06.04

〈弊社の事実誤認〉と謝罪 「マイナビに聞いた」いなば食品社長が転職希望者に送った“恫喝メール”の内容《マイナビ側はメールの内容を完全否定》

〈《メール入手》「Apple Watchをして録音が発覚したら退職勧告」いなば食品社長が全社員に通達した不可解すぎる“社内ルール”〉 から続く 缶詰製造大手「いなば食品」の稲葉敦央社長(70)が昨年9月24日、全社員に向けて〈マイナビ社より内々に当社社員3名が登録していることが

イ・ソンギュンさんの捜査情報を流出した疑い…捜査官に対し警察が拘束令状を申請
2024.06.03

イ・ソンギュンさんの捜査情報を流出した疑い…捜査官に対し警察が拘束令状を申請

警察が、麻薬投薬の疑いで捜査を受けていた中で死去した俳優イ・ソンギュンさんの捜査情報を流出した疑い(公務上の秘密漏洩)で、仁川(インチョン)地検の捜査官に対し拘束令状を申請した。京畿(キョンギ)南部警察庁は最近、捜査官B氏に対して業務上秘密漏洩の疑いを適用し、拘束令状を申請したと

スポーツ報知記者が連載記事に寄稿盗用 連載16回分、全文削除
2024.06.02

スポーツ報知記者が連載記事に寄稿盗用 連載16回分、全文削除

 報知新聞大阪本社編集局の記者(51)がスポーツ報知のニュースサイトに連載中の記事「甲子園100年物語」で、武庫川女子大の丸山健夫名誉教授の講演録や丸山氏の毎日新聞への寄稿から盗用していたとして、報知新聞社は1日、掲載した16回分を全文削除すると明らかにした。近く記者を厳正に処分し、上司の監督

報知新聞記者が武庫川女子大名誉教授の寄稿など盗用 連載記事など削除
2024.06.01

報知新聞記者が武庫川女子大名誉教授の寄稿など盗用 連載記事など削除

報知新聞社は1日、同社大阪編集局の記者(51)が、スポーツ報知のニュースサイトに連載していた「甲子園100年物語」の記事で、武庫川女子大名誉教授・丸山健夫氏が毎日新聞に寄稿した連載記事や講演録などを盗用していたことを明らかにした。同社によると、記者が盗用したのは毎日新聞兵庫版に連

スポーツ報知の51歳記者が連載で盗用 歴史学者の講演や寄稿から
2024.06.01

スポーツ報知の51歳記者が連載で盗用 歴史学者の講演や寄稿から

 報知新聞社は1日、大阪本社編集局の記者(51)がスポーツ報知ニュースサイトで連載中の「甲子園100年物語」の記事で、武庫川女子大学名誉教授の丸山健夫氏が講演した記録や、同氏が毎日新聞に寄稿した連載から盗用していたことが分かったと発表した。「重大な報道倫理違反」としており、丸山氏と毎日新聞に謝

三浦瑠麗氏、テレ東番組の過剰演出問題を厳しく批判「報道機関の看板を下ろすレベル」
2024.05.31

三浦瑠麗氏、テレ東番組の過剰演出問題を厳しく批判「報道機関の看板を下ろすレベル」

 国際政治学者の三浦瑠麗氏が31日までにX(旧ツイッター)を更新。テレビ東京の番組で過剰な演出があった問題を受け、同局側の姿勢を厳しく批判した。 問題となったのは、昨年3月28日に放送された「激録・警察密着24時!!」。人気アニメ「鬼滅の刃」の商品に関する不正競争防止法違反事件を

テレビ東京 不適切な報道で謝罪 「警察密着24時!!」番組終了
2024.05.30

テレビ東京 不適切な報道で謝罪 「警察密着24時!!」番組終了

テレビ東京は、2023年3月に放送した「激録・警察密着24時!!」で不適切な内容があったと公表し、謝罪した。「鬼滅の刃」の商品に関する不正競争防止法違反事件について「4人が逮捕された」と放送したが、このうち3人が不起訴になっていたことには言及していなかった。また、番

テレ東・石川社長「警察密着24時!!」で不適切な表現があったことを受け「きちんとした確認をしていなかった。我々のミス」
2024.05.30

テレ東・石川社長「警察密着24時!!」で不適切な表現があったことを受け「きちんとした確認をしていなかった。我々のミス」

 テレビ東京の定例社長会見が30日、東京・六本木の同局で行われ、石川一郎社長が出席した。石川社長は、会見冒頭で、昨年3月に放送された「激録・警察密着24時!!」で関係者の名誉を傷つける不適切な表現があったとして「おわび申し上げます。きちんとした確認をしていなかった。我々のミス」と謝罪した。

マスコミ報道がもたらす被害とメリット 2001年池田小事件遺族が“メディア対応リーフレット”に込めた思い
2024.05.30

マスコミ報道がもたらす被害とメリット 2001年池田小事件遺族が“メディア対応リーフレット”に込めた思い

2001年6月、突然校内に侵入した男が児童8名を刃物で殺害し、教員を含む15名の負傷者を出した大阪教育大学付属池田小学校事件――。当時、メディアで大きく報じられたこの報道の裏で、被害者家族が“二次被害”に苦しんでいた。事件で長女麻希(当時7歳の)さんを失った酒井肇さん(62)、妻

大谷翔平選手の「大本営報道」で見えてくる、日本のスポーツ紙がなくなる日
2024.05.30

大谷翔平選手の「大本営報道」で見えてくる、日本のスポーツ紙がなくなる日

● 「大谷選手への謝罪の言葉は?」 日米の記者の質問に唖然とする差 5月中旬、米大リーグ ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手の元通訳、水原一平容疑者(39)の罪状認否が行われ、群がる日米の記者たちが、うつろな顔で入廷する水原氏に次々と質問を浴びせるシーンが、朝からテレビで何度