三浦瑠麗氏、テレ東番組の過剰演出問題を厳しく批判「報道機関の看板を下ろすレベル」

AI要約

国際政治学者の三浦瑠麗氏が、テレビ東京の番組での過剰な演出に厳しい批判を行った。

問題となった番組では、事実と異なる情報や刺激的な演出が行われ、視聴者を誤解させた。

三浦氏は報道機関のあり方を問い、報道とエンタメを混同することに対して警鐘を鳴らした。

 国際政治学者の三浦瑠麗氏が31日までにX(旧ツイッター)を更新。テレビ東京の番組で過剰な演出があった問題を受け、同局側の姿勢を厳しく批判した。

 問題となったのは、昨年3月28日に放送された「激録・警察密着24時!!」。人気アニメ「鬼滅の刃」の商品に関する不正競争防止法違反事件を取り上げたが、実際は3人が不起訴になっていたことには言及せず、「4人が逮捕された」と放送した。また、「逆ギレ」や「今度は泣き落とし」といった刺激的なナレーションや、「“ニセ鬼滅”組織を一網打尽」といったテロップなどの「行きすぎた演出」を多用していた。

 三浦氏は、同局の石川一郎社長が定例会見で今回の件について謝罪し、同番組の終了を明言したことを報じた記事を貼り付け、「各局に影響があるだろう。そもそも人様の運命や身の安全に関わるような事項を、これだけいい加減な情報かつ都合の良い編集で、視聴率つまり金儲けのために流している時点で、報道機関の看板を下ろすレベル」と指摘。「エンタメだからいいじゃないかとか、ナンセンス。報道のスクープを演出したいがための競争は、実録系エンタメのセンセーショナリズムと同根。TBSビデオ問題もあったわけで、実害が出ないとはまったくもって言い難いですね。テレビは何も学ばなかったのだろうか」と批判した。