# 地質

魚類の「耳石」化石、千葉で発見 白亜紀前期の地層で大量に
2024.07.04

魚類の「耳石」化石、千葉で発見 白亜紀前期の地層で大量に

 千葉県銚子市にある約1億2千万年前の白亜紀前期の地層から、魚類の「耳石」化石が大量に見つかったと、城西大や千葉県立中央博物館のチームが4日までに古生物学の国際専門誌に発表した。北米や欧州でしか報告例がなかった5グループの魚類が、東アジアにも分布していたことが新たに分かった。 耳

ジオパークで「石」売っちゃダメ?ユネスコ指針抵触で認定解除の危機…貴重な収入源「理念だけ押しつけられても」
2024.07.03

ジオパークで「石」売っちゃダメ?ユネスコ指針抵触で認定解除の危機…貴重な収入源「理念だけ押しつけられても」

 国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)による山陰海岸ジオパークの世界ジオパーク再認定審査が6~10日の日程で行われる。2022年の前回審査では、ジオパークのエリア内にある民間施設で地質資源である石を販売していることが問題視され、2年間の条件付き再認定(イエローカード)となった。今年で猶予期間が

「琥珀のハチ」...新種を発見 いわき・8700万年前の昆虫化石
2024.07.03

「琥珀のハチ」...新種を発見 いわき・8700万年前の昆虫化石

 県立博物館(会津若松市)の猪瀬弘瑛(ひろあき)主任学芸員(40)が参加する共同研究グループは、いわき市大久町で見つかった琥珀(こはく)に入った約8700万年前の昆虫の化石が、ムカシホソハネコバチの新種であることを発見した。同博物館が2日、発表した。いわき市で琥珀が見つかることは国内では有名だ

琥珀に眠る太古の鍵 福島県いわき市の愛好家 鈴木千里さん発掘 新種ハチ化石 生態系の重要資料
2024.07.03

琥珀に眠る太古の鍵 福島県いわき市の愛好家 鈴木千里さん発掘 新種ハチ化石 生態系の重要資料

 太古の生態系を解き明かす鍵になるか―。いわき市の地層から、中生代白亜紀後期コニアシアン(約8800万年~約8630万年前)に生息していた世界最小級のハチ「ムカシホソハネコバチ」の新種の化石が発見された。同市の化石愛好家鈴木千里さん(74)が発掘した琥珀(こはく)の中から見つかり、発見者にちな

熊本県で新鉱物「不知火鉱」を発見 産地は“日本唯一のプラチナ系砂白金鉱床” 東大物性研らが発表
2024.07.01

熊本県で新鉱物「不知火鉱」を発見 産地は“日本唯一のプラチナ系砂白金鉱床” 東大物性研らが発表

 東京大学物性研究所などの研究チームは7月1日、熊本県美里町の山中から新種の鉱物「不知火鉱」(しらぬいこう、学名:Shiranuiite)を発見したと発表した。新鉱石の名前は、熊本県の古称「火の国」の伝承にちなんで命名。国際鉱物学連合の新鉱物・鉱物・命名委員会が正式名称として承認した。

世界の地質遺産100選に 喜界島の隆起サンゴ礁段丘 ジオパーク推進協
2024.06.30

世界の地質遺産100選に 喜界島の隆起サンゴ礁段丘 ジオパーク推進協

 鹿児島県喜界島の隆起サンゴ礁段丘地形がこのほど、国際地質科学連合(IUGS)による第2回世界の「地質遺産100選(セカンド100)」に選ばれたことが分かった。喜界町役場で17日にあった喜界島ジオパーク推進協議会(会長・隈崎悦男町長)の評議会で発表された。町は2025年4月の日本ジオパーク認定

鹿児島県・喜界島が「地質遺産100選」に サンゴ礁隆起の地形が世界で評価 日本ジオパーク認定へ弾み
2024.06.30

鹿児島県・喜界島が「地質遺産100選」に サンゴ礁隆起の地形が世界で評価 日本ジオパーク認定へ弾み

 国際地質科学連合(IUGS)が選定する第2回世界の「地質遺産100選」にサンゴ礁の島・喜界島が認定された。65か国から174の候補地の申請があり、喜界島はサンゴ礁隆起に伴う10万年にわたる島の変遷の歴史が評価された。日本では4か所目で、稀有(けう)な地形・地質が世界に認められた。

新東名の開通遅れの原因「最難関トンネル」どこまで進んだ? 「見るからにヤバイ山」 準備中の巻き返し策とは?
2024.06.30

新東名の開通遅れの原因「最難関トンネル」どこまで進んだ? 「見るからにヤバイ山」 準備中の巻き返し策とは?

 神奈川・静岡県境付近で新東名高速の未開通区間(新秦野~新御殿場)の建設が進んでいます。2027年度の開通が予定されていますが、当初の予定から大幅に遅れている原因とされ、関係者が「最難関の工事」と口を揃えるトンネルが存在します。2024年現在、どこまで進んだのでしょうか。 最難関

米・イリノイ州のサッカー場 グラウンドが突如陥没 地下にある鉱山の崩落が原因か
2024.06.27

米・イリノイ州のサッカー場 グラウンドが突如陥没 地下にある鉱山の崩落が原因か

アメリカ・イリノイ州でサッカー場のグラウンドが大規模に陥没する事故がありました。地下にある鉱山が崩落したことが原因とみられています。CNNニュースなどによりますと、アメリカ・イリノイ州にある公園のサッカー場で26日、幅30メートル、深さ9メートルにわたってグラウンドが陥没しました

プランクトン化石、低濃度の「水酸化ナトリウム」で安全安価に抽出 「フッ化水素酸」を使わない手法を九大・尾上教授が開発
2024.06.27

プランクトン化石、低濃度の「水酸化ナトリウム」で安全安価に抽出 「フッ化水素酸」を使わない手法を九大・尾上教授が開発

 人間が吸い込むと死に至る毒薬「フッ化水素酸」を使って岩石から取り出していたプランクトン「放散虫」の化石を、低濃度の「水酸化ナトリウム」で抽出する手法を、九州大学大学院の尾上哲治教授が開発した。放散虫は地球や生命の歴史を解明する上で重要な役割を果たす化石で、安全な新手法が研究進展に大きく寄与す

鬼の洗濯板を使う鬼は、いったいどのくらいの大きさなのか?気象予報士が徹底調査!
2024.06.26

鬼の洗濯板を使う鬼は、いったいどのくらいの大きさなのか?気象予報士が徹底調査!

宮崎市青島の鬼の洗濯板は、宮崎観光のシンボル。人間が使う洗濯板の大きさは30cm台~50cm台まで様々だが、鬼の洗濯板を使う“洗濯板”は、いったいどれくらいの大きさなのか?気象予報士の酒井晋一郎氏が徹底調査した。宮崎有数の観光地、青島に広がる“鬼の洗濯板”が国の天然記念物に指定さ

硬質岩見つかり掘削難航 すさみ串本道路 橋の基礎工事で和歌山
2024.06.25

硬質岩見つかり掘削難航 すさみ串本道路 橋の基礎工事で和歌山

 国土交通省の紀南河川国道事務所は18日、来年春に開通予定の和歌山県すさみ串本道路の工事状況を発表した。開通に向けて工事を進めているが、安指川橋(串本町和深、仮称)下部工事(橋脚工事)の基礎部分の施工で、通常の掘削機械では対応できない硬質岩が見つかり、時間を要しているという。 す

高速道路上に「なかったはずのトンネル」が出現!? 風景がめちゃくちゃ変わる大工事 これからスゴイことに!?
2024.06.23

高速道路上に「なかったはずのトンネル」が出現!? 風景がめちゃくちゃ変わる大工事 これからスゴイことに!?

 NEXCO東日本が2024年6月、上信越道で実施しているトンネル上の高さ70mの岩山(岩塊)を削り取る「北野牧工事」の現場を一般公開。岩塊を覆う「足場の要塞」で何が行われているかを一目見ようと、2000人弱の応募者から選ばれた72人が参加し、その注目度の高さが改めて印象付けられました。

北アルプスの火山「焼岳」 気象庁の情報に要注視 松本市は「登山を控えるよう」呼びかけ【暮らしの防災】
2024.06.23

北アルプスの火山「焼岳」 気象庁の情報に要注視 松本市は「登山を控えるよう」呼びかけ【暮らしの防災】

日本には111の活火山があります。東海地方(愛知・岐阜・三重)には、白山、焼岳、アカンダナ山、乗鞍岳、御嶽山の5つの火山があります。このうち「焼岳」の活動が活発化しています。 気象庁は、6月2日15時20分、岐阜・長野県境にある北アルプス「焼岳」に、火山性地震が増えているため「火

地域超密着の観光振興で活性化  鹿児島県長島町の「獅子島」(ししじま) 島を歩く 日本を見る
2024.06.21

地域超密着の観光振興で活性化  鹿児島県長島町の「獅子島」(ししじま) 島を歩く 日本を見る

〝化石の島〟として知られる獅子島は、天草諸島の一つで、鹿児島県の最北端に位置する。鹿児島市内からは、車で長島、諸浦島(しょうらじま)と橋づたいにまず2時間。さらに諸浦港から船に20分乗り到着する。まさに〝奥・鹿児島〟との印象を抱く島だ。島最高峰の七郎山(標高393メートル)に登れば、八代海越し

阪和道延伸「紀伊半島の最南端」で困難発生中!? 「謎の岩だらけ」で「5倍の時間」必要!? ぐるり一周のハイライト区間「すさみ串本道路」どうなる
2024.06.21

阪和道延伸「紀伊半島の最南端」で困難発生中!? 「謎の岩だらけ」で「5倍の時間」必要!? ぐるり一周のハイライト区間「すさみ串本道路」どうなる

 近畿地方の紀伊半島をぐるりと一周する高速道路が、全通に近づいてきています。  大阪府内から阪和道として南下してきた高速道路は、白浜を経て、いよいよ紀伊半島最南端まで到達しようとしています。  いまの工事状況はどうなのでしょうか。

化石ができる仕組みで地下の湧水を封止、放射性廃棄物やCO2の貯留に道 名大など実証
2024.06.20

化石ができる仕組みで地下の湧水を封止、放射性廃棄物やCO2の貯留に道 名大など実証

 化石ができる仕組みを応用すると地下の湧水を封止できることを、名古屋大学などの研究グループが北海道にある地下施設で実証した。地震でいったんは下がった封止機能が短期間で修復することも突き止めた。放射性廃棄物や二酸化炭素(CO2)の地下貯留に道を開く技術になるという。 名古屋大学博物

火星で生命の痕跡探す探査車、新領域で活動–古代の川で露出した岩か
2024.06.19

火星で生命の痕跡探す探査車、新領域で活動–古代の川で露出した岩か

火星探査車「Perseverance」(パーサヴィアランス)が新たな領域となる「Bright Angel」での活動を開始したことがジェット推進研究所(JPL)から発表された。 2021年2月に火星に着陸したPerseveranceは、ジェゼロクレーターで火星に水が存在する、あるい

800年の眠りから覚めた火山噴火のすさまじい映像──アイスランド
2024.06.17

800年の眠りから覚めた火山噴火のすさまじい映像──アイスランド

火山の国アイスランドで、5月末にレイキャネス半島の火山が噴火した(写真は6月2日)。昨年12月以来5回目で、しかも最大。近年噴火を再開するまで、この付近の火口は800年近く休眠状態にあった。近くの漁村グリンダビークと、人気の地熱温泉があるブルーラグーンからは住民が避

縄文文化学ぶバスハイク 長野県茅野市の八ケ岳総合博物館
2024.06.17

縄文文化学ぶバスハイク 長野県茅野市の八ケ岳総合博物館

 長野県茅野市八ケ岳総合博物館は16日、杖突峠展望台、同館、尖石縄文考古館の3カ所を巡るバスハイクを行い、八ケ岳西麓の地質、自然、遺跡から縄文文化を学んだ。16人が参加し、3人の専門家の話に耳を傾けた。 講師は地質について博物館の両角徹生館長、植物について同館専門委員の岩波均さん