春場所新入幕Vの尊富士がひさびさの公の場 元石浦の引退相撲に参加「できることを精いっぱいやっていた」、「焦ることはない」

AI要約

幕内尊富士が110年ぶりの新入幕優勝を果たし、元幕内石浦の引退相撲に参加。稽古を再開しておらず、夏場所を全休した経緯を振り返った。

休場中は外食などが制限されストレスとなったが、復帰への意欲を示し、場所でしっかり相撲を取りたいと語った。

大の里の史上最速優勝に感嘆しつつも、相撲を見ることができなかった過去を明かし、自身の状態を見ながら稽古再開の時期を慎重に探っている様子。

春場所新入幕Vの尊富士がひさびさの公の場 元石浦の引退相撲に参加「できることを精いっぱいやっていた」、「焦ることはない」

 3月の大相撲春場所で110年ぶりの新入幕優勝を飾った幕内尊富士(伊勢ケ浜)が1日、両国国技館で行われた元幕内石浦の間垣親方の引退相撲に参加した。取組では明生を寄り切り、観客をわかせた。

 右足首の靱帯(じんたい)損傷で夏場所を全休し、ひさびさとなる公の場。相撲をとる稽古は再開していないものの、表情は明るく「稽古場に下りて自分も本場所と一緒の心構えで、できることを精いっぱいやっていた」と、夏場所中も四股などの基礎運動を続けてきたことを明かした。休場の決断にも「出たい気持ちはあったけど、先を見たら焦ることはない。(自分を)追い込むことはなかった」と悲観的にはならなかった。

 ただ、休場中は外食などに出かけることはできず「一番ストレスになりました」と苦笑い。夏場所で史上最速優勝を飾った大の里には「すごいっすね」と感嘆しつつ「元々あんまり相撲を見ない。外に出られないから、逆に相撲を見たくなかった」と打ち明けた。

 相撲をとる稽古の再開は「自分がいけると思ったら。自分の体は自分しかわからない」と状態を見ながら時期を探っていく構え。「残りの場所で、お客さんの前でしっかり相撲をとることができれば」と、復帰への意欲を口にした。