【装蹄師・西内荘コラム】ソダシの弟が入厩

AI要約

6月は馬の蹄にとって最も良くなる季節です。蹄壁が薄い走る馬の条件であるが、テンションが高い馬は蹄が悪くなる傾向がある。

競走馬の適応条件として蹄の状態が重要であり、装蹄しているかどうかで馬の状態を判断するのが難しい。

栗東トレセンには2歳馬が入厩し、個々の馬の成長や特徴を楽しみながら見守っている。また、スタンプーの話題も挙がっている。

【装蹄師・西内荘コラム】ソダシの弟が入厩

 6月は馬の蹄にとって最も良くなる季節です。と言っても蹄がいちばん伸びるのは暖かくなり始める4月に入った頃からなのですが、削蹄するときもそうですが実感できるのは釘を打つときですかね。

 蹄壁が欠損したりするよりも伸びるほうが優るのがこの時期なのです。それでも競走馬の蹄壁は薄いですし、グリップの強さやテンションの高い馬は年中苦戦を強いられていて、いま蹄壁がボロボロの馬には頭が痛いところです。

 蹄壁が薄くてグリップが強いとくれば走る馬の条件ですが、テンションが高くうるさい馬のほうがさらに蹄が悪くなるので、好走条件として蹄の悪い馬や接着装蹄してるからの見分けは難しく、装蹄してるものでないとわからない部分ですけど、そんなところに目をやるのも楽しめると思います。

 ダービーも終わり、来年のダービー馬を目指して2歳馬も続々と栗東トレセンに入って来ています。そんな中、今週ソダシの弟が入厩しました。母のブチコは担当馬でしたし、父のモーリスも栗東では装蹄してた馬ですから楽しみに馬を見に行きました。弟は白では無く鹿毛でしたがすごく良い馬で楽しみが増えました。

 ちなみに、うちの住人には真っ白な大きなスタンプーがいて、もうすぐ我が家の一員になる弟スタンプーがやって来ます。白では無く黒です。って勝手に関連づけして喜んでいます。

 日曜の松風月ステークスのスマートフォルスにイスラアネーロは吉村厩舎の2頭出しで、2頭を担当する助手は同じで2頭出しです。スマートフォルスは久々ですが、成長度は奥手のほうでしたし性格も大人になってきたように思います。イスラアネーロも暖かくなってきて柔軟性が戻ってきた感がありましたし2頭丼といきたいところです。

●6月1日(土)

・京都

1R チュウワスペル

4R エイシンコクスン

7R グルーヴビート

12R ベンダバリラビア

●6月2日(日)

・京都

4R トーマスフレア

6R ティンティンデオ

9R ルクスドヌーヴ

11R スマートフォルス

  イスラアネーロ

以上が装蹄から感じた好感触馬です。