イングランド5連覇女王・チェルシーで浜野まいかが描く成長曲線「無意識のゾーンからプレーが出てくるように」

AI要約

なでしこジャパンの浜野まいかが、チェルシーFCウィメンでプレーする中での経験や環境、学びについて語る。

チームの多国籍な雰囲気や練習の厳しさ、選手からの刺激を受けている様子が伝わる。

ポジションやプレースタイルの変化、仲間からの学びを通じて成長している浜野選手の姿が垣間見える。

イングランド5連覇女王・チェルシーで浜野まいかが描く成長曲線「無意識のゾーンからプレーが出てくるように」

チェルシーFCウィメンでプレーするなでしこジャパンの浜野まいかは、今季、イングランド・女子スーパーリーグ(WSL)で5連覇に貢献。3大陸で得点王になったサム・カーとの2ショット動画や、オフの素顔がクラブの公式アカウントにアップされるなど、すっかりクラブに溶け込んで愛されている様子が伝わってくる。「日本をサッカー大国にしたい」と語る20歳は、サッカーの本場イングランドの女子サッカー熱をどのように受け止めたのか。常勝軍団での刺激とともに、なでしこジャパンでメンバー入りを目指す今夏のパリ五輪に向けた豊富を語ってもらった。

(インタビュー・構成=松原渓[REAL SPORTS編集部]、写真=ロイター/アフロ)

――チェルシーは14カ国から代表選手が集まる多国籍のチームですが、練習から独特の緊張感みたいなものはありましたか?

浜野:最初にチームに加わった時に、もう誰が誰か分からなくて、オーストラリア代表のサム・カーとか、キャプテンのミリー・ブライト(イングランド代表)も、代表選手ということだけで、名前もわからなかったんです。今思うと本当に失礼なんですけど(笑)、だからこそ、そこまで緊張せずに入っていけたのはあると思います(苦笑)。みんな、練習から勝負にこだわりますし、人が変わったみたいになります。ミニゲームとかだったら盛り上がって笑顔も出るけど、最初のパスアンドコントロールの練習とか、ポジションに立って流れを作る練習でも、タッチの長さについて細かく言われたりもします。

――オンとオフがはっきりしているんですね。最終ラインはミリー・ブライト選手を筆頭に、フィジカルやスピードのある選手も多いですが、どんなことが刺激になっていますか?

浜野:全員から学ばせてもらっています。練習ではフォワードや10番のポジションをやらせてもらったことがほとんどなくて、ほとんど左右のサイドハーフかサイドバックでした。監督のエマ(・ヘイズ)からは「マイカは中央で頭を使うプレーはうまいけど、若いうちに自分で仕掛けるプレーを学んだ方がいいから、いろんなポジションでプレーして、いろんな選手から学んだ方がいい」と言われて。練習はポジションごとに個別で分かれるので、毎回の練習で違う選手から学んでいるので、本当にありがたい環境だと思います。