【パリ五輪】米女子サッカー選手 雑な扱いで金メダル損傷…「もっと頑丈に作るべき」の主張に批判も

AI要約

パリ五輪のメダル劣化問題が話題となり、米国代表のサッカー選手が金メダルの破損を公表した。

金メダルがコースターになった経緯や、修理を待つ姿勢を示し、IOCも破損したメダルを交換する姿勢を示した。

一部からメダルの扱い方に対する意見も挙がっており、議論を巻き起こしている。

【パリ五輪】米女子サッカー選手 雑な扱いで金メダル損傷…「もっと頑丈に作るべき」の主張に批判も

 パリ五輪のメダル劣化問題が、思わぬ余波を生んでいる。

 11日に閉幕したパリ五輪では、授与されたメダルの品質の粗悪さが表面化。一部のメダリストたちから塗装の一部がはがれたり、傷ができたりなどと報告された。そうした中、新たに声を上げたのがサッカー女子で金メダルを獲得した米国代表のFWリン・ウィリアムズ(31)だ。

 パリ五輪では途中出場ながら1次リーグのドイツ戦でゴール。全6試合でピッチに立ち、母国の金メダル獲得に貢献した。ウィリアムズが自身の「TikTok」アカウントで、金メダルが壊れて「世界一高価なコースター」になった経緯を説明した。

 動画の中で、ウィリアムズの手にした金メダルには、首から提げるリボンの部分がなく、リボンを止めていた棒の部分が欠けていた。その上で、五輪の祝賀会で金メダルを振り回している動画を公開。「それが原因で壊れたわけではないんだけど」と言いつつ「小さな財布のように肩にかけて踊ったり、ジャンプしたら、(メダルが)落ちてしまったの」と告白した。

 金メダルには、へこみもできたという。その上で「もっと頑丈に作るべきだったと思うし、正直なところそれを責めることはできないわ」と主張。国際オリンピック委員会(IOC)には「修理してもらえるかどうかはわからないけど、IOCからの連絡を待っているところ」と述べた。

 米誌「ピープル」がパリ五輪組織委員会の広報担当者に問い合わせたところ、23日に「メダルは大会において最も切望されるものであり、選手にとって最も貴重なものです。破損したメダルは、パリ造幣局によって計画的に交換され、オリジナルと同じように刻印されます」と回答を受けたという。

 とはいえ、金メダルを振り回して壊してしまったのは事実。「ピープル」のコメント欄には「なぜ彼女はメダルを振り回したり、飛び跳ねたりしたの? そんな乱暴な扱いに耐えられるようには作られていない!」「五輪のメダルでそんなことする? 彼女は新しいものをもらうべきじゃない。メダルの手入れもできないようでは、偉業に対する敬意もない」などの意見が書き込まれていた。

 メダルを振り回したことが破損の「原因ではない」と断言できないことは、確かなようだが…。