【U23日本代表】注目のセンターバック争い…20歳アンリを再招集、進化示せるか

AI要約

U-23日本代表の米国遠征メンバーが発表された。OA枠を活用したセンターバックの競争が注目されている。

OA枠を使いたいセンターバックに20歳のアンリが復帰し、期待がかかっている。

OA枠の候補として注目されていた選手たちとの交渉が難航している中、若手のアンリが再招集された。

 日本サッカー協会(JFA)は30日、U-23日本代表のパリ五輪メンバー決定前最後の強化試合となる米国遠征(6月7、11日・カンザスシティー)に臨む25人を都内で発表した。優勝した4~5月の五輪アジア最終予選から5人が選外となり、MF三戸舜介(21=スパルタ)MF佐野航大(20=NEC)ら7人が加わった。最大3枠の活用を模索する24歳以上の特別枠オーバーエージ(OA)も含め、最注目の3ポジション=右ウイング、ボランチ、センターバック(CB)の競争が最終局面を迎える。【取材・構成=佐藤成】

 56年ぶりのメダル獲得に向け、大岩監督が最もOA枠を使いたいセンターバック(CB)には20歳のアンリが復帰した。昨年10月以来。日本協会が最優先としてきたOAによる守備陣強化が難航している中、期待値の高い再招集となった。

 OAは最有力だった板倉と町田の今夏移籍が有力視されており、冨安、谷口も協会との下交渉は厳しい。パリ世代の奮起が求められる可能性がある中、大岩監督はアジア最終予選で2得点し、救世主となった木村ではなくアンリを呼んだ。

 「良いコンディションでいる」と状態は確認済み。松木らと昨年のU-20W杯に出場した年少組だが「我々のグループにおいても力を発揮できる、活躍できる評価」とメンバー選考の理由を説明した。昨秋、アンリは今回と同じ米国遠征で自らのミスから失点している。苦い過去を払拭し進化を示せば、伸びしろ十分なだけに五輪も見えてくる。