元関脇・嘉風が二所ノ関部屋から独立して中村部屋新設 友風、新十両の嘉陽らが転籍…日本相撲協会理事会

AI要約

元関脇・嘉風の中村親方が二所ノ関部屋から独立し、中村部屋を新設することが発表された。力士8人、呼び出し1人、床山1人が転属する。

中村親方はアマチュア時代から活躍し、相撲界に入り2004年初場所で初土俵を踏んだ。立ち合いからの真っ向勝負が持ち味で、14年夏場所で関脇に昇進した。

右膝の大怪我で引退後は親方として指導にあたり、二所ノ関部屋に所属していたが、中村部屋を新設することになり、再出発することが発表された。

元関脇・嘉風が二所ノ関部屋から独立して中村部屋新設 友風、新十両の嘉陽らが転籍…日本相撲協会理事会

 日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で定例理事会を開き、元関脇・嘉風の中村親方が二所ノ関部屋から独立し、中村部屋を新設すると発表した。6月1日付。幕内・友風、来場所での新十両昇進が決まった嘉陽ら力士8人、呼び出し1人、床山1人が転属となる。

 中村親方は日体大を経て当時の尾車部屋に入門。大学3年時にアマチュア横綱を獲得したが、4年時にはビッグタイトルに縁がなく付け出しの資格が失効。2004年初場所に前相撲で初土俵を踏んだ。05年名古屋場所で新十両、06年初場所で新入幕を果たした。14年夏場所には新小結に昇進、最高位は関脇だった。

 持ち味は立ち合いからの真っ向勝負。気迫を前面に出した突き、押しで活躍し、ファンを沸かせた。三賞受賞は10度を数え、金星は8個獲得した。右膝の大けがのため、19年秋場所中に現役を引退。年寄・中村を襲名し、尾車部屋付きの親方として後進の指導にあたっていたが、22年初場所限りで部屋が閉鎖されたことに伴い、元横綱・稀勢の里が師匠を務める二所ノ関部屋に転籍していた。