パリ五輪U23のオーバーエージ候補に出場すれば3大会連続となる遠藤に堂安、守田、谷口ら…クラブ交渉は困難極める可能性も

AI要約

夏のパリ五輪に出場するU-23日本代表の予備登録リストにOA候補として堂安律、遠藤航、守田英正、谷口彰悟が入っていることが明らかになった。

選手の所属クラブとの交渉が困難な中、日本協会はパリ五輪出場を目指し、OA候補15-16人をリストアップし、本格的な交渉に入る準備を進めている。

OAの候補選手には堂安の勝負強さや遠藤の三大会連続出場などが注目されており、メダル獲得への期待も高まっている。

パリ五輪U23のオーバーエージ候補に出場すれば3大会連続となる遠藤に堂安、守田、谷口ら…クラブ交渉は困難極める可能性も

 今夏のパリ五輪に出場するU―23日本代表の予備登録リストに、最大3枠を活用できるオーバーエージ(OA、24歳以上)候補としてMF堂安律(25)=フライブルク=、MF遠藤航(31)=リバプール=、MF守田英正(29)=スポルティング=、DF谷口彰悟(32)=アルラヤン=が入っていることが28日、分かった。招集に必要なクラブ交渉は困難を極めるが、56年ぶりのメダル獲得へ最強布陣を模索していく。

 森保ジャパンの主力を担う堂安らが、パリ五輪のOA候補として予備登録リスト入りしたことが判明した。関係者によると、日本協会が今月末までに国際サッカー連盟(FIFA)に提出する予備登録メンバー50人のうち、OAは遠藤、守田、谷口を含めた4~5人に絞られたという。

 五輪はFIFAが定める国際試合期間外のため、協会の招集に強制力がなく、各選手の所属クラブとの交渉が必要となる。協会は五輪、W杯経験者を中心に昨年からOA候補15~16人をリストアップ。今月中旬までに選手にリスト入りの意思を確認し、6月に各クラブと本格交渉に入る見込みだ。

 堂安は、パリ五輪不参加となった久保建英が不在の右FWの有力候補。21年東京五輪は全6戦に出場し、メキシコとの3位決定戦で敗れる悔しさを味わった。昨年11月には過密日程下の代表招集について「例えばパリ五輪のOAであっても、全部出場したい」と語っていた。今夏の移籍の可能性もあり、クラブが派遣に応じるかは流動的だが、カタールW杯で2得点した大舞台での勝負強さは武器になる。

 遠藤は出場すれば16年リオ、OA枠で臨んだ21年東京に続く3大会連続の五輪となる。リスト入りは快諾したが、所属するリバプールは来季からスロット新監督が就任する中、交渉は難航しそうだ。招集に前向きとされるボランチの守田、センターバックの谷口は出場すればともに初五輪となり、各ポジションで攻守の底上げが期待できる。

 一方で、OAの有力候補に挙がっていたDF板倉滉、DF町田浩樹、MF田中碧らは招集を断念したことが明らかになった。開催国としてクラブ側の理解が得やすかった東京五輪と違い、今回の交渉は困難を極める。68年メキシコ大会の銅以来となるメダル獲得を左右するOA3枠の招集へ、協会の粘り強い交渉が続く。