渡辺監督代行、執念の初采配 11年ぶり現場復帰―プロ野球・西武

AI要約

11年ぶりに現場に復帰した西武の渡辺監督代行。初采配を前に、ファイティングポーズを見せていく姿勢を示す。

積極的な采配で得点を狙う渡辺監督代行。責任感を持ち再スタートを切るチームの姿。

クライマックスシリーズ進出を目指し、自信を持ってチームを引っ張る58歳の渡辺監督代行。

渡辺監督代行、執念の初采配 11年ぶり現場復帰―プロ野球・西武

 11年ぶりに現場に復帰した西武の渡辺監督代行。

 初采配を前に、「この交流戦は非常に大事になる。ファイティングポーズを見せていこう」。そう檄(げき)を飛ばしてナインを送り出した。

 六回、投手今井の打席で鈴木を代打に送った。エース格の今井は3失点していたものの、まだ球数は78。この積極策は得点には結び付かなかったが、「何とか1点でも2点でももぎ取っていく」と語っていた姿勢を采配で示した。執念はオーダーにも表れ、指名打者制のないセ・リーグ球場で40歳の中村剛を一塁で先発起用。2軍で調子が上がってきたコルデロを昇格させ、7番に据えた。

 ゼネラルマネジャーとして編成のトップを担ってきただけに、低迷の責任を強く感じている。それでもユニホームに袖を通すことになった以上は「プロ野球人生を懸ける」と腹をくくった。

 クライマックスシリーズに進める3位以内が現実的な目標。2008年には日本一にも導いた誇りは今も胸にあり、「自信を持って引っ張っていく」。58歳を先頭にチームは再スタートを切った。