IBF世界バンタム級王者・西田凌佑にベルト到着「この階級で一番強いと言われるように」

AI要約

新しいIBF世界バンタム級チャンピオンである西田凌佑が、チャンピオンベルトをお披露目し、今後の目標を語った。

西田は初防衛を狙うロドリゲスに勝利し、新たなスタイルを見せつけた。

日本人選手がバンタム級の4大団体の王座を独占し、他団体との統一戦も視野に入れている。

IBF世界バンタム級王者・西田凌佑にベルト到着「この階級で一番強いと言われるように」

プロボクシングのIBF世界バンタム級タイトルマッチ(4日、エディオンアリーナ大阪)で判定勝ちし、世界初挑戦で王座を奪取した西田凌佑(27)が28日、所属する六島ジムで、チャンピオンベルトをお披露目した。ベルトは先週、手元に届いたといい、「世界チャンピオンになったという実感がより強くわきました」と目を輝かせ、「今、バンタム級は盛り上がっている。この階級で一番強いと言われるように頑張りたい」と飛躍を誓った。

西田はプロ9戦目で、初防衛を目指した31歳のエマヌエル・ロドリゲスに挑戦。25戦の豊富なキャリアを持つ王者優位の見方があった中、序盤から積極的に攻撃を仕掛け、3-0で判定勝ち。4回には強烈な左ボディでダウンを奪う場面もあり、従来の足を使ってポイントを稼ぐアウトボクシングから接近して打ち合う新たなスタイルも見せつけた。

世界のバンタム級は、西田の試合の2日後に行われた4大世界戦(6日、東京ドーム)の中で元キックボクサーの武居由樹(大橋)がWBO王座を奪取。WBAは井上拓真(大橋)、WBCは中谷潤人(M・T)が王者で、IBFの西田と合わせて世界の主要4団体の王座を日本人が独占していることになる。

こうした状況に減量に悩まされ、試合の一夜明け会見(5日)では「限界も感じていた」と階級転向も示唆していた西田はこの日、他団体との統一戦も視野に「この階級で負けずに闘っていきたい」と決意を表明。3人の日本人王者の中では「強い相手に勝っており、評価も知名度も高い」として井上拓真の名を挙げ、対戦を熱望した。

所属ジムの枝川孝会長によると、次戦の対戦相手も開催場所も未定だが、今年秋ごろに行いたい意向という。

近大出身で、2019年10月にプロデビューの西田の戦績は9戦9勝(1KO)。現在はオフ中で、6月上旬からジムワークを始めていくとしている。