多摩大目黒、前半の1点を守り切り2次T1回戦突破

AI要約

多摩大目黒が都立葛飾野を1-0で下し、2回戦に進む。

多摩大目黒は薄井健人のゴールで先制し、堅守で追加点を許さず。

遠藤雅貴監督は守備力を評価しつつ、攻撃面の課題を指摘。

多摩大目黒、前半の1点を守り切り2次T1回戦突破

 令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選の2次トーナメント1回戦が26日に行われ、多摩大目黒が都立葛飾野を1-0で下し、2回戦に駒を進めた。  

 前半から押し気味に試合を進める多摩大目黒は25分、FW10ヘンリー公太(2年)のポストプレーから、PA内でボールを受けたMF15薄井健人(3年)が右足でサイドネットに突き刺し先制に成功する。  

 その後も追加点を狙う多摩大目黒は、FW9吉越巧(3年)、MF14木伏啓彰(3年)がシュートを狙うが、都立葛飾野のDF陣が体を張ってゴールを死守し追加点を許さない。  

 後半に入ると都立葛飾野も反撃に出る。GK1ケディル・ヤヌス(3年)のロングフィードから攻撃のペースを作り、多摩大目黒を押し込む時間を作り出す。49分には抜け出したMF18長澤駿隼(3年)にスルーパスが通ればというシーンを創出。しかし、ここは飛び出した多摩大目黒GK1竹市昴生(3年)に阻止されてしまう。その後もCKやロングスローから押し込む場面を作るが、多摩大目黒の堅い守備を最後まで崩し切れず。このまま試合終了のホイッスル。1-0で多摩大目黒が勝利し次戦に駒を進めた。  

 試合後、多摩大目黒の遠藤雅貴監督は「相手のセットプレーも良いキッカーがいたので、集中して守備ができていた」と、相手に決定機を作らせず無失点に抑えた守備面には及第点を与えた。その一方「緊張もあったのかもしれませんが、自分たちのサッカーができませんでした。もっと落ち着いて動かして欲しかった」と攻撃面に関しては課題が多かったと話し、「勝ちたい気持ちは一人一人持ってるんですが、前に急ぎ過ぎてしまって、いい距離感ではなかった」と焦りから前掛になってしまったことで、落ち着いてパスを回せる立ち位置が取れなかったことを悔やんだ。

 6月2日に行われる相手は前回全国大会出場校の成立学園を倒した国士舘に決まった。指揮官は「凄く力強い相手で強度もありますが、自分たちのやるべきことをしっかりやれればいい試合ができると思います」と意気込みを語った。

       

(文・写真=古部亮)