藤枝東が聖隷クリストファーとのPK戦制す…6年ぶりの全国切符かけ静岡学園と決勝…静岡県高校総体サッカー

AI要約

藤枝東が準決勝で聖隷クリストファーをPK戦で破り、ファイナルに進出。

PK戦で宮崎真心の活躍が光り、喜びの声援に包まれた。

藤枝東は6年ぶりの全国切符を目指して、静学との決勝戦に挑む。

藤枝東が聖隷クリストファーとのPK戦制す…6年ぶりの全国切符かけ静岡学園と決勝…静岡県高校総体サッカー

◆サッカー◇静岡県高校総体 ▽準決勝 藤枝東2-2(PK9-8)聖隷クリストファー(26日・藤枝総合サッカー場)

 準決勝が行われ、藤枝東と静岡学園がファイナルに進んだ。6年ぶりの全国切符を狙う藤枝東は聖隷クリストファーに2点をリードされながらも、MF泉孝太郎(2年)の2発で追いつくと、11人目までもつれたPK戦を9―8で制した。2連覇を目指す静学は富士市立に3―0で快勝。決勝戦は6月2日にエコパで行われる。

 息詰まるPK戦を藤枝東が制した。両校とも5人が蹴り終えて3対3。お互いに6人目以降は決め続けたが、先攻・聖隷の11人目がポストに当てて失敗。そしてGK宮崎真心(しんご、2年)に出番が来た。「回ってくるとは正直思っていなかった。緊張しました」。それでも左隅に強く蹴り込んで熱戦に決着をつけ、笑顔で走ってきた仲間と抱き合った。

 昨夏の東海国体で県選抜の守護神を担当。12人目までもつれた愛知とのPK戦を制しており、「自信がありました」。中学時代は藤枝東FCでプレー。全校応援によるスタンドからの声援に、“藤色の魂”が燃えた。聖隷の1人目のキックを右に跳んで止めて、流れを呼び込んだ。

 苦しかった。前半34分に先制を許すと、後半4分のセットプレーでも失点して0―2。だが「引っ繰り返せると思っていた」と泉。同8分に出場した187センチの大型FW市川大耀(3年)が前線で起点になり、ピッチを広く使った攻撃を展開。同24分、左サイドからのクロスに泉が飛び込んで1点差に迫ると、同32分にゴール前の混戦から背番号7が再び決めた。「いい仕事をしてくれた」と小林公平監督(39)は目を細めた。

 決勝進出は優勝した2018年以来6年ぶり。静学とは昨秋の県選手権決勝で戦って、1―2で敗れている。「絶対に全国へ行きたい」と気合をみなぎらせた泉。守護神・宮崎も「チームの一体感で勝つ」と力強く誓った。(里見 祐司)