広島・黒原の初勝利に恩師万感「プロになるとブレなかった」努力見守った関学大監督、前日連絡取り合い…

AI要約

プロ初勝利を挙げた広島の黒原拓未投手。入団3年目での快挙を達成し、苦難を乗り越えた姿が光る。

大学時代からプロ目指し努力を続け、ついに初勝利を手にした黒原投手。毎年恩師である関学大の本荘監督と交流を続け、成長を実感している。

今後も着実に成長を続け、楽しみながら野球を続けてほしいという本荘監督の激励の言葉。

広島・黒原の初勝利に恩師万感「プロになるとブレなかった」努力見守った関学大監督、前日連絡取り合い…

 ◇セ・リーグ 広島9-6DeNA(2024年5月25日 横浜)

 広島の黒原拓未投手(24)が25日のDeNA戦で入団3年目にしてプロ初勝利を挙げた。

 同点の延長11回に8番手として救援し、1イニングを1奪三振、無失点の力投。直後の攻撃で味方が3点を勝ち越し、初勝利を手にした。

 21年ドラフト1位で広島に入団。しかし、プロ入り後は故障など数々の苦難に見舞われた。即戦力と期待されながら3年目でつかんだ初勝利。大学時代の恩師である関学大・本荘雅章監督が本紙に祝福コメントを寄せた。

 ――黒原投手が初勝利を挙げました。

 「先ほど鞘師スカウトから連絡をもらい、知りました」

 ――苦難を乗り越えてつかんだ初勝利です。

 「昨日、偶然連絡をくれたんです。(関学大が)大学日本選手権に出ることが決まったので、道具とか何をプレゼントしたらいいですか?と聞いてくれて。毎日ブルペンに入り、準備をして忙しい中でもこちらに気を使ってくれていたところということもあり、第一報を聞いて大変喜んでいます」

 ――関学大時代から誰よりも努力してきた。

 「大学に来たときからプロになると決めてブレなかったと思います。下級生の頃はいい結果が出なかった時期もありましたし、自分の力に不安を感じた時期もあったかもしれないけど、プロになるための継続する力を持っていました。プロでも苦労しながら、少しずつ道が見えてきたのではないかと思います」

 ――年末年始は関学大にあいさつに来る。

 「毎年顔を出してくれるのですが、昨年末にあったときに“大人になったな”と感じました。雰囲気が変わっていました。黒原は話すのが得意な方ではないですが、話す言葉だったり、穏やかさだったりが変わっていました」

 ――今後に向けた激励を。

 「ここまで苦労して、プロでも着実に練習して一つ勝てたのだと思います。これから存分に力を発揮して、楽しんで野球をやってほしいなと思います」