【特集】「最初で最後のつもりで」29歳で掴んだ念願の五輪出場 遅咲きレスラーが夢舞台に懸ける レスリング・高谷大地(読売テレビ「あすリート」)

AI要約

自衛隊所属のレスリング選手、高谷大地がオリンピック代表を決めるまでの軌跡

兄の影響でレスリングを始め、パリ五輪への出場を果たすために挑戦を続ける高谷選手

喜びの勝利の瞬間から、オリンピックへの憧れと決意が伝わる

【特集】「最初で最後のつもりで」29歳で掴んだ念願の五輪出場 遅咲きレスラーが夢舞台に懸ける レスリング・高谷大地(読売テレビ「あすリート」)

今回、番組が密着したのは自衛隊所属のレスリング・フリースタイル74キロ級、高谷大地(たかたに・だいち)選手です。

高谷選手は去年、パリオリンピックへの出場がかかった世界選手権で圧巻のフォール勝ち。初めてのオリンピック代表を決めました。

(高谷)「(ここまでの道のりは)過酷だったというか…。妥協したら弱くなるので、妥協できない。毎日、常に自分と戦っています」

高谷選手を長年指導している米満達弘コーチ(2012年ロンドン五輪金メダリスト)は、高谷選手のキャラクターについても、評価しています。

(米満)「(高谷選手は)ムードメーカーというんですかね。まわりを明るくしたり、元気にしたりできる選手だなと思っています。きっとそういう人間性なのだろうと思いますね」

3兄弟の末っ子として育った高谷選手。兄の影響で、小学1年生の頃からレスリングを始めました。実は、1つ上の次男・惣亮(そうすけ)さんは、3大会連続でオリンピックに出場するレジェンド。そんな兄の背中を見つめながら、高谷選手は毎日、自分自身と戦ってきました。

前回の東京五輪への出場を逃してしまった高谷選手は、階級を上げる決断をし、米満コーチと二人三脚でパリ五輪への出場を目指し続けてきました。

そして迎えた、2023年9月のレスリング世界選手権。2点リードを許した残り2分30秒、フォール勝ちで逆転勝利を決め、念願のオリンピックへの切符を手に入れました。

(高谷)「(米満)先輩、やったよ!オリンピック、決めたよ!」

喜びが爆発した勝利の瞬間には、並々ならぬ思いがあったと話します。

(高谷)「あの(勝利の)数十秒、数分のために、数カ月、数年かけてきました。オリンピックへの出場は、一生で一度、これが最初で最後のつもりでやる気でいるので、絶対に悔いが残らないようにだけはしたいなと思います。メダルの色にもこだわっていかないといけないなと思っています」

29歳でついに手にした、夢舞台への切符。遅咲きのレスラー・高谷大地の活躍に、今後も大きな期待が寄せられます。

(読売テレビ「あすリート」3月9日放送)