「1強」ジャスティンミラノ、史上6頭目の無敗2冠へ 26日に第91回日本ダービー

AI要約

第91回日本ダービーでは、クラシック三冠の1冠目である皐月賞をレコード勝ちしたジャスティンミラノが注目される。

ジャスティンミラノは2冠達成を目指し、調整も順調で無敗の2冠達成が期待される一方、ライバルたちも実力を持って迫る。

ダービーに向けてのジャスティンミラノの準備は万全で、過去にはない舞台での勝利を目指す気迫が感じられる。

「1強」ジャスティンミラノ、史上6頭目の無敗2冠へ 26日に第91回日本ダービー

中央競馬の第91回日本ダービー(東京優駿)は26日、東京競馬場の2400メートル芝コースで17頭が出走して行われる。競馬界最高の栄誉を目指す戦いは今年、クラシック三冠の1冠目、皐月賞をレコード勝ちしたジャスティンミラノの「1強」といわれる。調整も順調で、勝利すれば1984年のグレード制導入以降、6頭目となる無敗での2冠達成という競馬史に残る偉業となる。ただ、ライバルたちも手をこまねいてはいない。皐月賞2着のコスモキュランダ、青葉賞1着のシュガークンなど、実力馬が立ちはだかる。

■東京の2400メートル「一番いい舞台」

クラシック戦線第2戦、ダービー制覇で2冠目を狙う皐月賞馬ジャスティンミラノに死角はない。2戦2勝で臨んだ1冠目、4月14日の皐月賞では、中山競馬場の芝2000メートルコースを1分57秒1というレコードタイムで快勝した。初の中山、コーナー4回、馬体10キロ増という不安をはねのけての勝利だった。レース後は疲れを癒やすために放牧に出すケースが多いが、あえて滋賀県栗東市の友道康夫厩舎に残り、いつもと変わらぬ調整に終始した。

ダービーに向けて実戦調教に入ったのは5月2日。栗東トレセンの坂路をゆったりとしたフットワークで駆け上がった。8日の2週前追い切りでは、最後の1ハロン(約200メートル)を11秒0と快走し、荻野琢真騎手は「ラスト1ハロンは別馬ですね」と驚きの表情。15日の1週前追い切りを終えた友道調教師は「エンジンがかかってからいい脚を長く使える。東京2400メートルは一番いい舞台」と自信に満ちていた。

追い切りではこれまで、落馬事故で4月10日に亡くなった藤岡康太騎手がまたがることが多かった。それはかなわないが、思いはもちろん今も通じている。

皐月賞に続いて手綱を取る戸崎圭太騎手は、これまでダービーは2着が最高で、「ダービー・ジョッキー」の称号を得ていない。目指すはジャスティンミラノの4戦無敗での2冠達成と、自身のダービー初制覇。「責任は感じています」と話すが、戸崎マジックに期待したい。

■グレード制以降 達成は5頭