大谷翔平 開幕50試合で打率.350、10本塁打、10盗塁以上は史上5人目 過去2人はMVP獲得

AI要約

大谷翔平投手がダイヤモンドバックス戦で4試合連続安打を記録し、打率.354を維持。しかし、チームは6-0で敗れて3連敗となった。

大谷は「イチローのような流し打ち」を見せ、メジャー通算100盗塁もお預けとなった。打率.350、10本塁打、10盗塁以上を達成したのは過去4人となり、史上5人目になった。

大谷はメジャーでもトップクラスの成績を残し、ウォーカー、ベッツなどMVP候補となった選手も輩出している。

 ◇ナ・リーグ ドジャース0―6ダイヤモンドバックス(2024年5月22日 ロサンゼルス)

 ドジャース・大谷翔平投手(29)が22日(日本時間23日)、本拠でのダイヤモンドバックス戦に「2番・DH」で先発出場。第1打席に左前打を放ち、連続試合安打を4に伸ばした。しかし、その後は得点圏で2度凡退するなど、打線は6回までに8残塁の拙攻で0―6で敗れて今季3度目の連敗。2連敗で3カードぶりのカード負け越しとなり、13連戦は7勝6敗で終えた。

 初回は1死走者なしでオープナーの先発左腕ヒューズとの対戦。大谷、フリーマン対策か、ダイヤモンドバックスベンチは当初先発とみられていた先発右腕ネルソンから変更して変則左腕を投入してきたが、大谷は初球の外角スライダーをバットの先で捉えて左前へ落とした。鮮やかな流し打ちに現地実況は「殿堂入りするイチローのようだ」と称えた。ヒューズはフリーマンを三邪飛に打ち取って2死を奪うと、ネルソンに交代。前日に2盗塁を決めてメジャー通算99盗塁としていた大谷はスタートを切らず、スミスは空振り三振に倒れた。

 0―0の3回1死二塁では、右腕ネルソンの内角直球を101.1マイル(約162.7キロ)の痛烈な打球ではじき返したが、打球は上がらずに二塁正面へのゴロだった。0―3の5回無死一、二塁では内角カットボールに差し込まれて中飛。0―4の7回2死走者なしでは、対大谷対策で投入された変則左腕マンティプライに一ゴロに打ち取られて2試合連続マルチ安打はならず。メジャー通算100盗塁もお預けとなった。

 それでも4打数1安打で打率.354は両リーグトップ。13本塁打、13盗塁もマークしている。大リーグ公式サイトのサラ・ラングス記者は、試合前に1900年以降に開幕から50試合時点で打率.350、10本塁打、10盗塁以上を記録したのは過去4人と自身のXに投稿しており、大谷は史上5人目となった。1958年のウィリー・メイズ(打率.424、14本塁打、10盗塁)、1997年のラリー・ウォーカー(打率.415、15本塁打、11盗塁)、2005年のブライアン・ロバーツ(打率.368、11本塁打、13盗塁)、2018年のムーキー・ベッツ(打率.352、18本塁打、13盗塁)の4人で、ウォーカーとベッツの2人がMVPを同年に獲得している。