スター軍団レアル・マドリー、前半は低調プレーで観客から批判も…後半のバルベルデ、ブラヒム、エンドリッキ弾でラ・リーガ初勝利!

AI要約

レアル・マドリーはバジャドリー戦を3-0で制し、エンバペがマドリーの選手として初出場を果たす。

前半は低調なパフォーマンスでどよめきとブーイングが起こる中、バルベルデのフリーキックで先制点を奪う。

ブラヒムとエンドリッキのゴールで追加点を挙げ、マドリーが今季ラ・リーガ初勝利を飾る。

スター軍団レアル・マドリー、前半は低調プレーで観客から批判も…後半のバルベルデ、ブラヒム、エンドリッキ弾でラ・リーガ初勝利!

25日のラ・リーガ第2節、レアル・マドリーは本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのバジャドリー戦を3-0で制した。

これまではPSGの選手として3試合プレーして、その成績は1分け2敗……。エンバペが今度はマドリーの選手として、マドリディスタの神殿ベルナベウのピッチに立つ日が、一緒に勝利を目指す日がついにやってきた。この一戦への期待度は大きく、クラブはチケットの最低価格を95ユーロ(約15000円)に設定している(昨季昇格組との試合の最低価格は55ユーロ、約9000円だった)。

アンチェロッティ監督は開幕節マジョルカ(1-1)戦で退場したメンディ、負傷で1カ月の戦線離脱となったベリンガムの代わりにフラン・ガルシアとギュレルを起用。全スタメンはGKクルトワ、DFカルバハル、ミリトン、リュディガー、フラン・ガルシア、MFバルベルデ、チュアメニ、アルダ・ギュレル、ロドリゴ、ヴィニシウス、FWエンバペで、ギュレルをトップ下とする4-2-3-1のシステムを採用した。

■どよめきとブーイングが起こった前半

エンバペを筆頭するスター選手たちが躍動し、最低価格95ユーロにも見合う素晴らしい試合を見せる……。そんな期待をしても、やはりフットボールはいつも予想通りになるわけではない。前半のマドリーは、低調なパフォーマンスに終始している。

マジョルカ戦の反省を生かして、左だけに偏らず左右均等(ロドリゴやギュレルが右に張り出していた)となる布陣でバジャドリーに攻撃を仕掛けたものの、クロースがいない穴も連係不足も相変わらずだった。ヴィニシウスとエンバペの役割分担はまだ難しく、スルーパスやサイドチェンジでスペースを突くのではなく、ただ密集して機動力に機動力を重ねるだけの攻撃は、ほとんどチャンスを生み出すことができない。

前半のマドリーが、攻撃面で拍手を浴びたのは9分の場面のみ。リュディガーのフィードからエンバペが走り出し、ペナルティーエリア内で左足ダイレクトシュートを放ったが、これはGKハインにセーブされている。マドリーは以降、まったくゴールを予感させることがないままハーフタイムを迎え、ベルナベウの客席からはどよめきとブーイングが起こることになった。

■バルベルデの一発から流れを変える

失望のパフォーマンスで前半を終えたマドリーだったが、彼らには個人技からの一発があった。50分に迎えたペナルティーエリア手前左からのフリーキック、バルベルデが繰り出した超威力のグラウンダーのシュートは壁に当たって若干コースが変わり、枠内に収まっている。

ついに先制に成功したマドリーは、前に出ざるを得なくなったバジャドリーを相手にポゼッションとカウンターを織り交ぜた攻撃で追加点を狙う。アンチェロッティ監督は69分、ギュレルとロドリゴを下げてモドリッチとブラヒムを投入。その後にはロドリゴ、エンバペらが決定機を迎えていったが、決め切ることができなかった。

アンチェロッティ監督は終盤にさらに交代カードを切り、ヴィニシウス、エンバペデをセバジョス、エンドリッキに代える。そして88分、ブラヒムが勝負を決める2ゴール目を記録。クルトワのロングボールから最終ラインを抜け出したモロッコ代表FWは、ハインの頭上を超える左足のループシュートでネットを揺らしている。

マドリーの攻勢はまだ続き、96分にエンドリッキがエンバペのように公式戦デビューでいきなりゴール! ブラヒムの横パスをペナルティーエリア手前右で受けた18歳のブラジル代表FWは、右足の強烈なグラウンダーシュートをニアに叩き込んでいる。マドリーはそのまま試合終了のホイッスルを迎え、今季ラ・リーガ初勝利を飾った。