ド軍指揮官 優勝M消滅で追い上げるパドレスを警戒「気にしている」23日先発の山本由伸に期待

AI要約

ナ・リーグ西地区首位のドジャースがロッキーズに敗れ、パドレスに3ゲーム差に迫られる展開となった。

大谷翔平投手は1安打1盗塁の活躍でチームをけん引し、盗塁記録更新も視野に入ってきた。

次の試合では山本由伸が先発予定で、地区優勝をかけた一戦が控えている。

ド軍指揮官 優勝M消滅で追い上げるパドレスを警戒「気にしている」23日先発の山本由伸に期待

 ◇ナ・リーグ ドジャース3-6ロッキーズ(2024年9月20日 ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)が21日(日本時間22日)、本拠でのロッキーズ戦に「1番・DH」で先発出場し、3打数1安打1盗塁だった。ナ・リーグ西地区首位のチームも接戦を落として連勝が3でストップ。2位パドレスが勝利したため3ゲーム差に迫られ、点灯していた優勝マジック5が消滅した。パドレスとは24日(同25日)から本拠で直接対決3連戦を行う。

 試合後、デーブ・ロバーツ監督は5回1/3を5安打4失点で6敗目(1勝)を喫した右腕ビューラーは「ゴロを打たせ、ソフトなコンタクトもあった。三振もたくさんあった。本当によく競り合ってい。ミスも少なかった。2回に適時二塁打を打ったトーバーに対して、2ボールのストライクから変化球を投げてほしかったくらい。それ以外では、彼は素晴らしかった。マクマーンに打たれた本塁打は低めを攻めていたので仕方ない。全体的には6回まで持ちこたえてくれた。今夜は彼が必要なことをしてくれた」と評価。ポストシーズンへ準備万端かと問われると「ウォーカーにとって最も重要なものは自信。きょうは今年私が彼に抱いた最も大きな自信。今夜、9つの三振を奪い、彼のように野球をコントロールしていることから、彼が素晴らしいプレーを始めたと確信している」と話した。

 追い上げた終盤に好機で一本が出なかった打線については「チャンスはいくつかあった。いくつかの状況でヒットを打てば、得点は変わっていた。攻撃面はまだ良かったと思う。ただ、今日は試合の流れを変えられるような選手がいなかった。全体的にはよく競り合えた」と選手を責めることはしなかった。

 2位のパドレスが3ゲーム差に迫っていることには「気にしている。ただ、私の今の焦点は、明日の試合に勝つこと。これは絶対に必要」と先発予定の山本由伸への期待を込めた。

 ドジャースは先発ビューラーが初回1死二、三塁から自らの野選で先制点を与えると、2回も2死一、二塁から適時二塁打で2点目を失った。3回に打線が大谷が四球で出塁した後にベッツが1点差に迫る2ラン。4回にはフェドゥシアが適時打を放って追いついた。しかし、5回にビューラーがソロを被弾して1点を勝ち越され、その裏の攻撃は2死満塁の好機を演出したが、ラックスが空振り三振に倒れた。

 3―4の6回1死一塁で迎えた大谷の第4打席は左腕ペラルタとの対戦。この打席は初球のカーブがすっぽ抜けて大谷の右肘に直撃した。エルボーガードをしていたため、大谷は何事もなかったように一塁へ歩いたが、場内のファンからは大ブーイングが発生した。ここでロッキーズは3番手右腕ボドニクにスイッチ。次打者ベッツが併殺打に打ち取られて得点は奪えなかった。

 3―4の9回に4番手右腕ハドソンがブラックマンに痛恨のダメ押し2ランを被弾した。3―6で迎えた9回の大谷の第5打席。右腕ハルバーセンの外角のボール気味の速球を捉え、左中間に落とした。さらに二盗に成功して53盗塁目に成功とチームをけん引した。これでイチロー、松井稼頭央に並ぶ今季3度目の日本選手最多タイの4試合連続盗塁をマークした。その後、2死満塁まで攻め立てたが、最後はマンシーが空振り三振に倒れて追い上げはここまでだった。

 毎週土曜日のホーム開催で着用するシティーコネクトジャージー試合は今季ここまで5勝1敗。大谷もこの日の試合前まで16打数6安打、打率.375、3本塁打6打点と相性の良さを見せていたが、大谷は単打1本のみで、チームも痛恨の黒星を喫した。

 23日(同24日)のロッキーズ戦は山本由伸が右肩腱板損傷から復帰後3試合目の先発。1日のオフを挟み、24日(同25日)からパドレスと地区優勝をかけて大一番を戦う。大谷は驚異の30連続盗塁成功で、残り7試合で53盗塁。イチローがメジャー1年目の2001年にマークした日本選手最多56盗塁の更新も視野に入ってきた。