阪神・近本 「一つ一つ積み上げていくだけ」“ミスター超え”で入団6年目歴代単独トップの通算927安打

AI要約

阪神・近本が通算927安打を達成し、長嶋茂雄を抜いて歴代単独トップに立つ。

近本のリードオフマンとしての一打がビッグイニングをもたらす。

次なる目標は7年目通算最多安打への挑戦、そして逆転優勝への期待。

 ◇セ・リーグ 阪神6ー5DeNA(2024年9月21日 横浜)

 阪神・近本が、“ミスター超え”を果たした。3回、先頭で中前打を放ち、通算安打数が927安打に到達。入団6年目までの通算安打数で長嶋茂雄(元巨人)を抜き、歴代単独トップに立った。

 「また一つ一つ(安打を)積み上げていくだけです」

 近本らしい一打で決めた。浜口の低めスライダーに反応し、中前へとはじき返した。その一打が口火を切る形となり、自身は2死三塁から大山の先制左前適時打で生還。なおも2死一、二塁で井上に3号3ランも生まれた。リードオフマンの節目の一撃が、ビッグイニングにつながった。

 前日20日にトップタイの926安打をマークし、翌日にあっさりと記録を塗り替えた。猛虎が誇る安打製造機は「早々にとかは関係ないですけど。(記録を)超えられたので」とうなずき、前を向いた。次なる目標は7年目通算最多安打への挑戦。その積み重ねが、まだ見ぬ金字塔の土台となる。同時に、逆転優勝へとつながる。 (松本 航亮)