若隆景 大栄翔を寄り倒して11勝目 兄の若元春も10勝目で兄弟2ケタは2年ぶり

AI要約

東前頭7枚目の若隆景が東小結の大栄翔を寄り倒して11勝目を挙げ、兄の若元春も10勝目を達成。大波3兄弟が2年ぶりに揃って2ケタ勝利を果たし、存在感を示す。

若隆景は大の里との勝ち点差を守り、結びの一番まで緊張感を高める活躍。立ち合いから大栄翔の攻めに対抗し、自分らしい相撲を取り続ける。

千秋楽の高安戦に向け、若隆景は自身のトレードマークである“下からの攻め”を貫き、12勝を目指す決意を示す。

 ◇大相撲秋場所14日目(2024年9月21日 東京・両国国技館)

 東前頭7枚目・若隆景(29=荒汐部屋)が東小結・大栄翔(30=追手風部屋)を寄り倒して11勝目を挙げた。兄の西前頭3枚目・若元春(30=荒汐部屋)も西前頭4枚目・琴勝峰(25=佐渡ケ嶽部屋)を寄り倒し、10勝目。角界の「大波3兄弟」の次兄、三男が2ケタ勝利でそろい踏むのは2年前の秋場所以来で、存在感を発揮した。

 特に若隆景は、まだ出番前だった大の里との2差を守った。結局、結びの一番で大の里の優勝が決まったものの、最後まで土俵上の緊張感を高めることに貢献した。

 立ち合いから大栄翔の突きに下からあてがって対抗し、回り込んで左を差し込めたタイミングを逃さず前へ出た。「下から前にという意識で取りました。自分らしいいい相撲が取れました」。千秋楽の高安戦に、初優勝した一昨年春場所以来の12勝をかける。「最後まで自分らしい下からの攻めをしていきたい」と、すでにトレードマークになっている“下からの攻め”を繰り返した。