ローマがデ・ロッシを解任して元トリノ指揮官ユリッチを招聘した背景は? 伊メディアが分析

AI要約

デ・ロッシ監督の解任は成績不振が決定的な要因だが、意見の相違も一因とされる。

ユリッチの招聘はCEOの影響力や代理人の提言によるものであり、契約期限の要求も背景にある。

ローマの舞台裏での人事交代の裏には、さまざまな人物や要因がからみ合っている。

ローマがデ・ロッシを解任して元トリノ指揮官ユリッチを招聘した背景は? 伊メディアが分析

ローマは18日、ダニエレ・デ・ロッシの監督解任および元トリノ指揮官イヴァン・ユリッチの招聘を発表したが、現地メディアがその背景を分析している。

今年1月からジョゼ・モウリーニョの後任としてローマを率いたデ・ロッシの解任を巡っては、イタリアメディア『スカイスポーツ』がその背景を分析。今シーズンのリーグ戦4試合を終えて3分1敗で未勝利と成績不振に陥っており、「結果が解任の決定的な要素」としている。ただ「唯一の要素ではない」とも指摘。パウロ・ディバラの扱いなどを巡ってクラブとの間で意見の食い違いなどが生じ、フロントと関係が良好でなかった点を挙げた。

一方、イタリア紙『コリエレ・デロ・スポルト』は19日、「ローマの舞台裏、クラブはこのようにユリッチを選んだ…全ての真実」との見出しで、元トリノ指揮官が抜てきされた背景を分析した。

「ローマはイヴァン・ユリッチを選んだが、“ローマ”とは誰か?」との疑問を掲げると、「フローラン・ギゾルフィTD(テクニカルディレクター)がデ・ロッシの解任に関わったのではない」、「この選択の親は、あまりにもエネルギッシュなCEOリナ・スルークによるものだ」と主張した。

同紙は、「ローマが来年6月末までの契約を受け入れてくれるプロを求めていた」と指摘。「スルークはステファノ・ピオリを模索した」が、すでにアル・ナスル行きで固まっていたため、「フリーの指揮官の中で、ジュゼッペ・リーゾ代理人から提案されたユリッチが抜てきされた」と説明した。

この代理人のリーゾ氏が、過去にMFトンマーゾ・バルダンツィのローマ移籍や、同氏と親しい関係にあるアドリアーノ・ガリアーニCEOのいるモンツァから若手ディレクターのロベルト・トラーパニ氏をローマへ引き抜いたことも明かし、「リーゾはCEOの信頼を獲得した」と主張。スルークCEOが、信頼する代理人からユリッチを提案されたことで招聘に踏み切ったとの見解を示している。