大谷翔平、悲願プレーオフ進出「ずっと夢に見ていた」メジャー7年目初めての美酒は「良かった」

AI要約

ドジャース大谷翔平投手が7年目で初めてのプレーオフ進出を果たし、悲願の舞台に立った。

大谷は過去6年間目標にしてきたプレーオフ進出を達成し、チームと共に喜びを分かち合った。

彼は新しいチームに来てサポートを受けながら、長打力や走力を発揮し、チームの勝利に貢献している。

<マーリンズ4-20ドジャース>◇19日(日本時間20日)◇ローンデポパーク

 【マイアミ(米フロリダ州)19日(日本時間20日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(30)が、メジャー7年目で初、悲願のプレーオフ進出を決めた。過去6年間、毎年目標にしながら、届かなかった舞台。試合後、同僚とともにシャンパンを手にロバーツ監督から祝福の言葉をかけられた。地区優勝のマジックを「6」としたが、最終ゴールはワールドシリーズ制覇。まずは、頂点を目指す10月の戦いの挑戦権を得た。

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 やっと、大谷が「オクトーバー・ベースボール(10月の野球)」の舞台に立つ。初のポストシーズン(PS)進出。ド軍移籍1年目で、ワールドシリーズ制覇への挑戦権を得た。「チームは変わりましたけど、メジャーリーグに来てからずっと夢に見ていたところ。まず今日それが決まって、チームとしてもいい勝ち方ができて、素晴らしい日になったと思います」。過去6年、悔しさを味わった分、喜びもひとしおだった。

 今季は、開幕から自己ワーストの40打席ノーアーチと苦しんだ。スタートでつまずき、焦りもあった。それでも、ここまでのシーズンを振り返り「新しいチームに来てたくさん声援ももらいましたし、それはプレッシャーより励みの方につながってるかなと思います」と感謝。周囲のサポートにも後押しされ、長打力と走力を生かし、チームの首位快走に貢献した。

 同僚とは試合前や本塁打後のパフォーマンスで楽しみ、徐々にチームになじんでいった。この日も、50号を放ってE・ヘルナンデスと漫画「ドラゴンボール」のかめはめ波ポーズを決め、日本生まれのロバーツ監督と思いっきりハグ。ベンチでは日本流のお辞儀で、フリーマンと抱き合った。「残りの試合も少ない中で、やっぱり1勝が大きい。プレーオフをまず決めるっていう目標がみんなあったと思うんで、それが達成できて良かった」。

 真美子夫人や愛犬デコピン、家族とも一緒に戦った。8月中旬から使用した特注デコピンスパイクを、この日も「50-50」達成の打席まで履いてプレーした。歴史を刻み、同時に悲願のPS進出が決定。試合後はロバーツ監督からシャンパンを手に「おめでとう」と祝福された。初めての美酒の味は「良かったですね。首位でいけるかどうか、まだ挑戦ですけど、そこに向けていい励みになるかなと思います」。ナ・リーグ西地区の優勝マジックは一つ減って「6」。次なる目標へ、一丸で向かう。