大谷翔平「51-51」「6安打3本塁打10打点2盗塁」だけでない衝撃の1日…松井秀喜超えにドジャース新記録、“実は惜しかった”2度目の快挙って?

AI要約

大谷翔平が達成した記録的な1試合の活躍を振り返る。初回に大二塁打を放ち、ダブルスチールを成功させて50盗塁に到達。2回には再び右翼へのヒットで得点を挙げ、3回には左中間への二塁打でさらに2点を追加。打撃だけでなく走塁でも存在感を見せつけた。

各打席や走塁を詳細に分析し、大谷のバットスピードや球種対応の優れた能力が光るプレーを挙げた。打席ごとにバレルゾーンや打球速度、得点シーンなどを解説し、驚異的なパフォーマンスを称賛した。

試合全体を通して、大谷の多才さや野球IQが存分に発揮された様子を描写。50-50を達成するなど、唯一無二のプレーヤーであることを改めて確認させられた一戦だった。

大谷翔平「51-51」「6安打3本塁打10打点2盗塁」だけでない衝撃の1日…松井秀喜超えにドジャース新記録、“実は惜しかった”2度目の快挙って?

 ちょうど1年前の2023年9月19日、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は、2度目の右ひじの側副靱帯再建手術をした。もしこの日、占い師が「来年のこの日、大谷は6打数6安打3本塁打10打点2盗塁をして、50-50を達成するだろう」と予言していたら「ただの大ぼら吹きじゃないか、帰れよ!」と怒鳴られたのではないか。

 そして記録や成績を扱う筆者としては「すごい」なんて言葉だけで済ませては、失礼にあたるのでは――と思うほどだ。

 現地9月19日、敵地ローンデポパークでロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が見せた全プレーをあらためて振り返る。各打席と走塁内容を時系列に振り返ると、打者・大谷の才能が全て解き放たれたかの印象を受けるのだ。

【1番DHでスタメン出場】

〈1打席目 1回表 無死走者なし 相手投手:26歳右腕エドワード・カブレラ〉

 2-2からの152.6キロのチェンジアップを右翼に打つ。打球速度184.4キロ、フェンスに直撃する120.7mの大二塁打となった。打球角度は20度、バレルゾーンは26度から30度とされる。打球速度が速ければバレルゾーンは広がるが、あと少し角度が足りなかった。

 とはいえ、塁に出てからも大谷の見せ場である。2番のベッツが二飛に倒れた後、3番フリーマンが歩く。

 ここで大谷は、フリーマンとダブルスチールを敢行して成功させる。実はフリーマンとの重盗は7月7日のブリュワーズ戦以来今季2回目。いかつい体のフリーマンだが、今年は9回走って2回しかアウトになっていない。大谷はこれでついに50盗塁に到達した。

 このあと4番ウィル・スミスの犠牲フライで大谷は先制のホームを踏んだ。

〈2打席目 2回表 2死一二塁 相手投手:カブレラ〉

 この回は5番マンシーが歩き、ラックスが遊撃内野安打。パヘズ、テイラーが倒れて大谷に打順が回る。0-1から150.5キロのチェンジアップを右翼にはじき返す。打球速度156.3キロ、マンシーが得点。さらに大谷は二塁を盗む。この時点で「48-51」とした。

〈3打席目 3回表 2死一三塁 相手投手:左腕ベネジアーノ〉

 フルカウントから153.2キロの4シームを左中間への二塁打。打球速度169.1キロ、ラックスとパヘズが帰ってくる。大谷は三塁を狙うがアウトになった。この回ドジャースは5点を奪い、マーリンズを突き放した。