【バレー】金蘭会高 大森咲愛&西村美波対談(後編) 日の丸経験者が7人 プラスに変えた「勝って当たり前」の重圧

AI要約

金蘭会高校が2年ぶりにインターハイで優勝し、大森咲愛と西村美波キャプテンがその秘訣を明かす。

チームのサーブやブロックの改善には選手同士の意識の高まりとデータ分析が貢献していた。

大森選手のアンダーエイジカテゴリー日本代表経験がチームに学びをもたらし、インターハイでの成功につながった。

【バレー】金蘭会高 大森咲愛&西村美波対談(後編) 日の丸経験者が7人 プラスに変えた「勝って当たり前」の重圧

7月下旬に行われたインターハイで2年ぶりの頂点に輝いた金蘭会高(大阪)。ベスト6に選ばれた大森咲愛、西村美波キャプテンの対談を2回にわけてお届け。後編ではともに経験したアンダーエイジカテゴリー日本代表での経験について。その学びをチームに還元し、インターハイでの栄冠に導いた

――インターハイでは準決勝の東九州龍谷高(大分)戦で20本、決勝の就実高(岡山)戦で9本のブロックを決めました。お二人はその秘訣をどこに感じていますか?

西村 サーブが変わったよな? 今までは相手のチャンスボールになることが多かった。

大森 (馬場)柚希はめっちゃいいしな。(西村)美波もいいやん。

西村 ありがとう! 去年まではとりあえずフロントのレフトに打っておこう、というイメージやった。(ブロック)タッチは取れるけど、シャットの本数が少なかったよな。

大森 ブロックというよりは、コンビとかレシーブであったり、別のプレーへの意識が高かったんじゃない? サーブとブロックは別々で考えていて、サーブを優先していなかったというか。でも、ただ攻めるというよりは、狙ってそれをブロッカーにも伝えるようになった。インターハイではどの試合でもそれがハマっていた気がする。

 就実戦は押川(優衣)さんを狙おうとしたよな。攻撃力があるライトやからそこを崩すようにしたのと、(福村)心優美にフリーで打たせたらきついのはわかっていたので、なるべくいい状況で打たせないように。レフトは2人とも(福村、髙橋凪)打つので、そこは意識していました。

西村 あとはサブの子たちもきっちりデータを取ってくれて、毎晩のミーティングで結構対策をした。レフト、ミドルブロッカーとリベロ、ライトとセッターの3つのグループに分かれて、対戦相手の映像を見て気づいた意見を出し合う。それで最後にそれぞれのグループの考えを共有した。

大森 試合中に対策した内容と違ったら、すぐに「次はこっちを狙おう」と言って。

西村 「あの子はうまいからこっちを狙おう」とかな。ハマったときはめっちゃ楽しかった。

――大森選手のショートサーブも効いていました

大森 強く奥に打つ人が金蘭には多いので。(リベロの西川)凜がよくゾーン4を狙うサインを出してくれて、狙いやすかったので意識的に打っていました。

――昨年の第18回世界U19女子選手権大会に出場したあとも、大森選手はサーブ&ブロックの学びについて話していました。アンダーエイジカテゴリー日本代表に選ばれたからこそ得られたものでしたか?

大森 それはありますね。去年は2年生で、(U19日本代表に選ばれたのが西川と)2人だったので。金蘭でもちょっとだけ取り組みましたが、すぐに終わっていました。でも今は自分たち3年生の4人(大森、西川、西村、花岡千聡)もそうだし、一つ下の代も3人(泉谷美乃莉、丹山花椿、馬場柚希)、その下の代も2人(中山沙也、吉田桜香)が経験していて。みんなに伝えて習慣化することができていると思います。