【フットサル日本代表】新生“健介ジャパン”で指揮官が感じた“敗北”からの変化「チーム全体がアジアを超えていく意欲に満ちている」(高橋健介監督)

AI要約

高橋健介監督が就任して初めての活動がスタートし、代表チームは国内でトレーニングを行った後、キルギスへ移動して2試合の国際親善試合を戦う。

FIFAフットサルワールドカップが開幕し、日本は出場権を逃し新たな監督の下で再出発する。高橋監督はチームのプレーモデルとマインドを重視し、目標を再確認する。

新チームの初日のトレーニングを終えた高橋監督は、選手たちの意欲的な姿勢に満足し、ポジティブな雰囲気でチームの再出発を強調した。

【フットサル日本代表】新生“健介ジャパン”で指揮官が感じた“敗北”からの変化「チーム全体がアジアを超えていく意欲に満ちている」(高橋健介監督)

9月13日、高橋健介監督が就任してから初めの活動がスタートした。代表チームは13日のみ国内でトレーニングを行い、14日からキルギスへ移動。同国代表と2試合の国際親善試合を戦う。

世界のフットサルシーンでは、14日からFIFAフットサルワールドカップが開幕。本来であれば日本も5回目のW杯を戦うはずだったものの、4月に出場権をかけたアジアカップに敗れ、アジアの5枠に入ることができなかった。2016年に同じくW杯出場を逃した“タシュケントの悲劇”から8年目に訪れた“バンコクの失敗”を経て、日本は新たな監督の下で、改めてW杯出場と、その舞台でベスト8に入ることを目標に、ここからまた歩みを再開する。

“健介ジャパン”の最初のトレーニングセッションを終えた高橋監督に話を聞いた。

──トレーニング初日、最初のトレーニングを終えてどんな感想ですか?

一発目から強度が高く、みんな非常に意欲的にやってくれたと思います。

──今日を含め、今回の遠征の狙いを教えてください。

新チームになって、まずは自分たちのプレーモデルを浸透させることと、このタイミングでのトレーニングで一番重要なのは、自分たちのマインド、フィロソフィーをしっかりと理解してもらうこと。そのミーティングは長めに行いました。ピッチでは戦術的なことをやりますけど、どういった心持ちや価値観で取り組んでいくことが大事なのかを考えています。

──特に高橋監督の色を出したいといった部分は?

どうでしょう。それはみなさんが見て、あると感じるのであれば“ある”と思います。基本的に、戦術の部分では(木暮賢一郎前監督の下で積み重ねてきたものを)継続していくことを考えています。

──始まる前の笑顔などは自然と出てきたものですか?

つっつー(堤優太)が、意図的かどうかはわからないですけど笑顔にしてくれたので、みんなで一緒になって一致団結して、「OUR TEAM」(アワーチーム)という、ラグビー日本代表が掲げていた「ONE TEAM」(ワンチーム)というスローガンを借りてきて、「このチームはアワーチームでやろう」と伝えているので、それをたまたまですけど間違った円陣をしたことで笑いが起きたようです。

新しい目標に向かっていますし、いつまでも下を向く必要はないですから、ポジティブにいこうと。明日(14日)からワールドカップが始まるこの状況で集まって、その予選に参加していた選手にとっては苦しいですけど、その責任をみんなで分散しながら、覚悟をもって進めていきたい。ネガティブにスタートする必要はないと思っていたのでいい雰囲気で取り組めました。

──始動のタイミングで選手に向けてどのようなメッセージを伝えましたか?

記者会見でお話ししたように、このチームのフィロソフィ、アイデンティティがどういったもので、これを背負う意味はなんなのかという話を最初に、長い時間をかけてしました。アイデンティティとは誇り、責任、覚悟、礼節、団結という5つのワードにしたものですが、これを自分たちがピッチ内外で表現するという話をしました。

──チームの雰囲気は新しいスタートを切るという感じになっていますか?

そうですね。目標は明確ですし、自分たちがもう一度W杯に出場する、そしてベスト8以上にいくことは、僕が提示したというより、選手たちが本気でそこを目指していると思います。そういった気持ちでスタートを切れているので、ポジティブに始まっていると思います。