飼い殺し確定…? 今夏の移籍に失敗した余剰戦力(5)もはや絶対的ではない…。ドイツ王者が手放したかった巨人

AI要約

レオン・ゴレツカは、バイエルン・ミュンヘンでの立場が厳しくなりつつある選手である。

経営陣にとって高年俸のため、移籍が叶わなかった可能性が高い。

新加入の選手や出場機会の減少から、今後のゴレツカの行く末に注目が集まる。

飼い殺し確定…? 今夏の移籍に失敗した余剰戦力(5)もはや絶対的ではない…。ドイツ王者が手放したかった巨人

 欧州主要リーグに加え、トルコやセルビアなどの移籍市場も閉幕を迎えた。今夏も様々な選手に動きがあったが、中にはクラブで厳しい立場にありながら新天地に向かうことができなかった選手もいる。今回は、現所属クラブに居場所がないながら、移籍が叶わなかった主な選手を紹介する。(成績は『transfermarkt』参照)

MF:レオン・ゴレツカ(ドイツ代表)

生年月日:1995年2月6日

現所属クラブ:バイエルン・ミュンヘン

23/24シーズン成績:30試合6ゴール9アシスト

 レオン・ゴレツカはボーフムでプロデビューすると、その後5シーズンに渡ってシャルケで高いパフォーマンスを続け、18/19シーズンにバイエルン・ミュンヘンに加入した。加入当初からボランチからトップ下まで、中盤ならどのポジションでも器用にこなし、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)史上初の全勝優勝やリーグ11連覇に大きく貢献するなど、クラブの中心選手として活躍してきた。

 ただ、ゴレツカのクラブ内の立場は、ここ2年ほどでそれほど確立されたものではなくなっている。健全経営を徹底しているバイエルンの中で、29歳でチーム内6番目の高年俸となっている(『capology』参照)同選手は、経営陣にとって目の上のたんこぶとなっているようだ。さらにバイエルンはハリー・ケイン獲得に代表されるように、大型契約が目立ち、その獲得資金を調達する狙いもあるようだ。

 今季フラムから同い年のジョアン・パリーニャを獲得したことからも、ゴレツカが厳しい立場に置かれていることがわかるだろう。ヴィンセント・コンパニに監督が代わったことで、昨季までのように中盤の1番手で起用されてはおらず、今季の出場はここまで終了間際の出場1試合のみに留まっている。