【楽天】大谷超え?岸孝之5勝でパ初「60-60」達成「もっと勝ちたい」西武で103勝、移籍後60勝

AI要約

楽天岸孝之投手がパ・リーグ史上初の「60-60」を達成し、2球団で60勝を記録した。

岸は試合中にも簡単には崩れず、7回5安打3失点で5勝目を挙げた。

岸は西武時代のチームメートである金子侑を思い出し、18年目を迎えても緊張感を持ってプレーしている。

【楽天】大谷超え?岸孝之5勝でパ初「60-60」達成「もっと勝ちたい」西武で103勝、移籍後60勝

<楽天6-5日本ハム>◇16日◇楽天モバイルパーク

 大谷超え!? 楽天岸孝之投手(39)が、パ・リーグ史上初の「60-60」を達成した。西武時代に103勝を挙げ、この日の白星で17年の楽天移籍後60勝に到達。2リーグ制後、2球団で60勝以上は小山正明(阪神、ロッテ)、小林繁(巨人、阪神)の2人いる。パ球団だけでは初の快挙だが「らしいですね」と冷静に受け止めつつ、「もっと勝ちたいなっていう感じです」と貪欲な姿勢を貫く。

 簡単には崩れない。初回、日本ハム・レイエスを追い込みながら低めカーブを拾われ先制ソロを被弾。同点の2回は万波にソロを浴びた。「先制点と追いついてもらってからで申し訳ない気持ちはあります」。そう話した上で「ランナーをためて複数失点より、あそこで切れてるのは今日に限っては良かった」。連打は許さず、7回5安打3失点で5勝目をマークした。

 岸節もさく裂した。3点リードで9回に突入。しかし、守護神・則本が1点差に詰め寄られた。「ひっぱたいてやろうかなって。点取られなかったら、しっぺぐらいにしとこうかなと思いましたけど。ノリもノリで、毎回しんどい思いで今年からやってるんで、勝てばいいですよ」と笑った。

 西武でチームメートだった金子侑が前日15日に引退試合に臨んだ。「同じ線の細いネコ(金子侑)ですから。いろいろ助けてもらえました。守備でもバッティングでも」と回想。18年目を迎えた今も西武在籍時と同様に先発ローテを守り続ける。「毎回毎回、吐きそうになって。いっぱいいっぱいです」。3位ロッテとのゲーム差は2に接近。若手時代と変わらぬ緊張感でマウンドに上がるベテランが、大きな1勝をもたらした。【山田愛斗】

 ▼岸が17年の楽天移籍後60勝目。西武時代に103勝を挙げており、2球団で60勝以上を挙げた投手は小山正明(阪神176勝、ロッテ140勝)、小林繁(巨人62勝、阪神77勝)に次いで2リーグ制後3人目。パ・リーグの2球団では初めての記録となった。