【広島】常広羽也斗プロ初登板初勝利「自分らしく腕を振ることができた」チームの連敗6で止めた

AI要約

22歳の広島常広羽也斗投手がプロデビュー登板で大活躍。5回まで毎回走者を背負いながら、7安打1失点の好投を見せた。

新井監督の期待に応え、シーズン半ばから準備を重ねてきた常広が、初マウンドから落ち着いた投球を見せ、チームの連敗を6でストップさせた。

常広は広島の新人としては7年ぶりの初登板初勝利を達成し、チームの連敗を6で止める快挙を成し遂げた。

【広島】常広羽也斗プロ初登板初勝利「自分らしく腕を振ることができた」チームの連敗6で止めた

<広島10-2DeNA>◇15日◇マツダスタジアム

 広島常広羽也斗投手(22)が、プロデビュー登板で大仕事をやってのけた。5回まで毎回走者を背負いながら、7安打1失点。「ファームでやっていたことが出せたので良かったと思います。自分らしく腕を振ることができた」。初登板初勝利で、チームの連敗を6で止めた。

 1回、先頭梶原を直球2球で追い込み、フォークで空振り三振を奪う滑り出し。2死から連打を浴びて2死二、三塁のピンチを招くも、宮崎をフルカウントから高めから落とすフォークで見逃し三振を奪った。直後には味方打線から大量4点の援護をもらった。2回以降も毎回走者を出しながら1失点で踏ん張った。低めに伸びる真っすぐは最速153キロを計測し、フォークやカットボールも効果的。右ふくらはぎがつりかけるも、5回2死満塁で桑原を三ゴロに打ち取ってマウンドを譲った。

 新井監督が“切り札”と期待し、2月から準備していた。調整遅れの中で沖縄春季キャンプに同行させ、1軍の水に慣れさせた。開幕を2軍で迎え、実戦では思うような投球ができない登板も続いたが、シーズン半ばから指揮官の中では常広のデビュー登板のタイミングをうかがっていた。1軍に合流した10日には「あのタイミングで1度(1軍の首脳陣や選手に)会っていたので、すんなり入れました」とすぐに溶け込むことができた。初マウンドでの落ち着いた投球にもつながり、“切り札”としての期待に見事に応えた。【前原淳】

 ▼ルーキー常広がプロ初登板を白星で飾り、チームの連敗を6で止めた。広島の新人で初登板初勝利は17年加藤以来、7年ぶり13人目になる。過去に初登板初勝利でチームの連敗を5で止めた新人は84年津野(日本ハム)と86年西川(南海)がいるが、チームの6連敗以上を止めたのは常広が初めてだ。