FC東京・MF東慶悟、親子3人初入場の一戦で今季初得点 「一生懸命ピッチで戦っている姿見せたかった」

AI要約

FC東京のMF東慶悟がプロ16年目の意地を見せ、今季初得点でチームを勝利に導く

東慶悟は雌伏の時を過ごし、出場機会を待ち続けていたが、長男の前で素晴らしいゴールを決めた

東慶悟はプロとしてもオヤジとしてもかっこいい姿を見せ、感動を与えた

FC東京・MF東慶悟、親子3人初入場の一戦で今季初得点 「一生懸命ピッチで戦っている姿見せたかった」

◇14日 J1第30節 FC東京4―1名古屋(国立競技場)

 プロ16年目の意地が詰まった先制点だった。今季雌伏の時を過ごしたFC東京のMF東慶悟(34)が今季初得点を挙げ、チームを7試合ぶりの勝利に導いた。

 これぞ青赤の10番の仕事ぶりを見せつけたのは前半13分だった。自陣から荒木が前線の仲川に縦パスを差し込むと、それに合わせて果敢にゴール前へと走り込んだ。

 「この半年、出場機会は少ない中でどうすれば良くなるか考え、チームとして味方を助ける動きが少ないと思っていた」

 仲川を追い越し、おとりとなってスペースを空ける。そのままシュートのこぼれ球を押し込み、国立に集まった大観衆を沸かせた。このゴールを皮切りに4発大勝。約2カ月ぶりの勝利の凱歌(がいか)が響き渡った。

 今季の東はリーグ序盤に右太ももを負傷し、約2カ月戦列を離れた。その後は5月に復帰したが、ここまで出場機会は限られていた。それでもプロ16年目の34歳は歯を食いしばってきたが、「子どもに『何でパパと入場できないの?』と言われていた。その言葉がグッと来るときもあった」と言う。

 そして、長男を含む親子3人で初めて入場した一戦で今季初得点。東は父の顔で、「選手としてもオヤジとしてもかっこいいところは見せたい。ゴールもそうだけど、一生懸命ピッチで戦っている姿を見せたかった」と笑顔で胸を張った。