【阪神】岡田監督は満足顔も…かつての自軍を見るよう? チーム内から〝急失速〟広島を心配する声

AI要約

阪神は13日の広島戦で7-3で勝利し、5カード連続の負け越しを免れて単独2位に浮上。巨人に3ゲーム差まで詰め寄った。

阪神は4回に相手先発の制球難を突いて3点を挙げ、勝ち越しを果たし、終始優位に試合を進めた。

広島は直近の10戦で1勝しか挙げられず、内野守備陣や投手陣の失速が懸念されている。

【阪神】岡田監督は満足顔も…かつての自軍を見るよう? チーム内から〝急失速〟広島を心配する声

 阪神は13日の広島戦(甲子園)に7―3で完勝し、これで5カード連続負け越しなしと好調を維持。単独2位に浮上するとともに、首位・巨人にも再び3ゲーム差までジワリと詰め寄った。

 1―1の同点で迎えた4回に相手先発・大瀬良の制球難と矢野、小園ら鯉内野守備陣の乱れにもつけ込み、一気に3点を挙げて勝ち越し。赤ヘル継投陣も打ち崩し、終始優位に戦局を進めた。試合後の岡田彰布監督(66)も「後ろにつなぐ攻撃ができた」と快勝劇に満足顔。残り13試合で投打の主力も状態を着々と上げ、大逆転アレンパがいよいよ現実味を帯びてきた。

 その一方、直近の10戦で1勝9敗と、泥沼の黒星街道に沈む赤ヘル軍団を心配する声まで上がり始めている。夏場まで長く首位の座を守ってきた新井鯉は鉄壁の内野守備陣と、阪神の質量をも上回る投手陣が最大の武器だった。ここまで何度も苦杯をなめさせられてきた難敵の失速は、V争いのライバルとはいえ、やはり気がかりのようだ。

 球団内からは「広島の内野には、今季何度も抜けたと思った当たりを止められてきた。なのに今日はあんなに守りから崩れるなんて」「先発の大瀬良もそうだけど、勝ちパターンではないとはいえ、救援陣からあそこまで点が取れるとは思わなかった」といった声がチラホラ漏れ出てくる。

 つい数年前までは、9月になると毎年のように失速→V逸のパターンを繰り返してきた猛虎だけに、現在の広島の窮状は人ごとではないのかもしれない…。

 ただ、9月の戦いの怖さを知り尽くす岡田監督だけは、目の前の一戦だけを見つめる。リーグ最多の62試合登板となったセットアッパー・桐敷を7、8回の2イニングをまたがせた用兵にも「狙いもクソも勝ちにいっただけ。予定通りや」とピシャリ。「ここから先は勝ち負けだけ? そや」と冷静に振り返ると、淡々とした表情でクラブハウスへ引き揚げた。