阪神、2位浮上で連覇が現実味 岡田監督、チャンスに9番・投手の高橋に「三振せい」は近本への信頼

AI要約

阪神が広島を破り、2位浮上。首位巨人との差を3ゲームに縮める。

岡田監督は一戦必勝の姿勢を貫く。チーム状態は好調で、全員安打と勝負強い打撃が光る。

リードオフマンの近本がチームを牽引し、連覇が現実味を帯びている。

阪神、2位浮上で連覇が現実味 岡田監督、チャンスに9番・投手の高橋に「三振せい」は近本への信頼

◇13日 阪神7―3広島(甲子園)

 阪神がいよいよ首位をうかがう位置まできた。勝率の差でわずかに上にいた広島との直接対決を制し、8月2日以来となる2位浮上。首位巨人と3ゲーム差とした。

 岡田監督は「まだまだ。まず甲子園の(16日までの)3試合をね、目の前の試合を一つずつ勝っていくだけですね」と一戦必勝の姿勢を崩さない。だが、巨人とは本拠地・甲子園での対戦を2試合を残しており、その背中を見ながら戦えるところまできた。

 チーム状態は上々だ。この日は先発全員となる13安打で7得点。「全員安打ということは、どこからでも点を取れるということ。そういうのを続けていかないといけない」。指揮官が言った通り、上位、下位関係なくチャンスメークと勝負強い打撃を見せている。

 象徴がリードオフマンであり、ポイントゲッターの近本だ。決勝の2点タイムリーと2つの押し出し四球で計4打点を挙げた。

 5回に近本が押し出し四球を選ぶ前には、9番の投手・高橋が1死満塁で一度も振らずに三振した。この場面を岡田監督は「変に前に飛んでゲッツーになるんだったら三振せえ、って言ってたんだ。それも後ろに近本がいてるからであって」。

 何とかしてくれる信頼感がある。8月以降の打率が3割6分4厘という好調のリーダーがけん引し、連覇が現実味を帯びてきた。