「練習試合で良いところを出せた」湘南MF平岡大陽が3か月ぶりの出場へ意欲。新スタイルへの適応にも自信「後ろが運んでくれる分...」

AI要約

湘南ベルマーレのMF平岡大陽が復帰に向けて意気込みを語る。

長期離脱から復帰した平岡がチームのスタイル変化に対応する課題を抱える。

新潟戦での活躍を目指す平岡の意気込み。

「練習試合で良いところを出せた」湘南MF平岡大陽が3か月ぶりの出場へ意欲。新スタイルへの適応にも自信「後ろが運んでくれる分...」

「残り9試合、夏場に離脱した分、ひとつでも多くのゲームに絡みたい」

 こう語るのは、湘南ベルマーレのMF平岡大陽だ。背番号13は、シーズン序盤にチームの主軸として躍動するも、6月9日のトレーニング中に右長内転筋を損傷し、戦線離脱。8月上旬を目途に復帰を目指していると語っていたが、本来のコンディションを取り戻すまで時間を要していた。

 もっとも左のサイドボランチ(インサイドハーフ)を主戦場とする平岡は練習試合に出場するまで復調。次節、9月14日の自身の22回目の誕生日に行なわれるアルビレックス新潟戦に出場すれば、6月1日のガンバ大阪戦(1-2)以来、約3か月ぶりのカムバックとなる。

 想定以上の長期離脱を経験した平岡は、出場へ次のように意気込む。

「体力面はもう少し戻したいけど、練習試合で良いところを出せた。全体トレーニングに戻ってきてからやれる範囲のことをやってきたなかで、Jリーグのチーム相手ではないとはいえ、実戦形式で自分の色を見せられたのはポジティブに捉えているし、もし試合に出られるなら、そこでも見せていきたいです」

 平岡にとって懸念要素があるとすれば、離脱中にチームのスタイルが変わった点だろう。湘南は5月より前はハイプレスやショートカウンターの色が強めていたが、6月下旬頃からはポゼッション率を高め、ボール保持から好機を作るスタイルへ移行。以前の戦い方では、平岡のプレス強度や背後への動きがチームの生命線になっていたが、現在のサッカーで自身の持ち味をどう出すかは未知数だ。

 ただ、平岡はポゼッションサッカーで示せる持ち味もあると口にする。

「最近3バックで出ている選手(髙橋直也、キム・ミンテ、鈴木淳之介)はパスやドリブルに特長のある選手なので、後ろから運んでくれる分、前線の選手は以前よりもひとつ前のラインから攻撃を始められる。前でプレーする時間が増えると思うので、敵陣でのクオリティや縦への推進力は出していきたいです」

 新たなスタイルの中では、左のサイドボランチで茨田陽生が持ち前のパスセンスを活かして定位置を確保している。この背番号14のポジションを脅かすには、少ない出番だとしてもチームの勝利につなげる結果が必要だろう。

 平岡は離脱前と同様の輝きを放てるか。出場時間を増やすためにも、“バースデー開催”の新潟戦に出場し、自らを祝うような活躍を果たしたい。

取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)