MLB 山本由伸、87日ぶり復活ピッチ 157・6キロ ドジャース先発陣の救世主

AI要約

米大リーグ、ドジャースの山本由伸投手が右肩の負傷から87日ぶりに先発復帰し、4回4安打1失点、8三振の好投を見せた。試合は3-6で敗れたものの、チームにとって明るい材料となった。

山本は直球の最速97.9マイルで、スプリットやカーブで打者を翻弄。前日にはカーショーから的確なアドバイスを受け、復帰に向けて準備を整えた。

山本は50-60球の制限下にあり、59球で降板。1失点のみを許し、3カ月ぶりの復帰登板を成功させた。次戦への意気込みも高まっている。

MLB 山本由伸、87日ぶり復活ピッチ 157・6キロ ドジャース先発陣の救世主

【ロサンゼルス10日(日本時間11日)=山田結軌、丹羽政善通信員、丹羽美佳子通信員】右肩を痛めていた米大リーグ、ドジャースの山本由伸投手(26)がカブス戦に先発で復帰し、4回4安打1失点、8三振だった。試合は3-6で敗れた。

右肩の腱板を痛め、負傷者リスト(IL)に入っていた山本が、6月15日のロイヤルズ戦以来87日ぶりに先発復帰した。4回4安打1失点の好投で完全復活に前進。試合には敗れたが、グラスノーやカーショー、ストーンら先発陣に故障者が続出するチームにとって、プレーオフに向けても明るい材料となった。

「思ったよりすごくいい復帰登板。今年の中でも本当にトップに良いくらいの感覚で投げられた」

直球の最速は97・9マイル(157・6キロ)。スプリットは鋭く落ち、カーブで打者を翻弄した。一回の先頭から4者連続三振で好スタート。直球、変化球ともに低めに制球され、8個の三振を奪った。

「変化球がすごくいい感覚で投げられたので、それが三振につながった」

登板前日の9日。ブルペンで11球を投げたあと、通算212勝で3度のサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)を獲得しているカーショーから助言をもらった。「基本的なアドバイスではあるけど、すごく的確なアドバイスをいただきました」。カーブやスプリットなどを投げる際の腕と体の距離感など、身ぶり手ぶりで伝授された。

山本は50-60球の制限下にあり、予定通り59球で降板した。許した安打は単打のみ。3カ月ぶりの登板で復活を印象付けた。ロバーツ監督は「大きな収穫」と評価した。次戦は16日(日本時間17日)のブレーブス戦の予定だ。

「投げ終わった後の喜びはすごく大きかった。無事復帰できて、いい投球内容で終われたことにすごくほっとしている」

山本は確かな手応えを口にした。地区3連覇へのマジックナンバーは「13」のままだが、チームを勇気づける快投だった。