【K-1】王者軍司泰斗に挑む寺田匠「(武尊との)ガチスパーはかみ合うので激しい打ち合いに」

AI要約

5月29日に東京で開催されるK-1ワールドMAX2024では、寺田匠選手が軍司泰斗選手に挑むフェザー級王座戦が注目される。

寺田選手はチームメートとの激しいスパーリングで自信をつけ、一発での勝利を狙う姿勢を見せている。

練習での必死さやモチベーションの高さ、そして地元への恩返しの思いが、寺田選手の闘志を支えている。

 立ち技打撃格闘技のK-1は今月29日に東京・代々木第2体育館で「K-1ワールドMAX2024」を開催する。同大会ではK-1ワールドGPフェザー級王座戦が行われ、挑戦者寺田匠(23=team VASILEUS)が2度目の防衛戦となる王者軍司泰斗(25=K-1ジム総本部チームペガサス)に挑む。寺田のインタビューがK-1から届いた。

 -チームメートの武尊選手との激しいスパーリング動画がネットで話題

 「でも、ネットに上げているヘッドギアなしの時の動画は軽いマススパーなので、そこまで激しくないです。練習のガチスパーはもっと激しいです」

 -実際は何割くらいでやっている

 「マススパーだと拳は握っていないので強度だと半分以下ですね、3分の1とか。ヘッドギアをつけてやるガチスパーの時は、8割くらいでお互いにやっています。武尊さんとはスーパーレック戦前にガチスパーをやらせてもらいましたが、お互いにかみ合うので激しい打ち合いになります」

 -練習でも激闘になる

 「武尊さんは、相手が強くなればなるほど強くなるんですよね。それをずっとやってきている人なので、互いにケガの心配も考えて頻繁にガチスパーはしないようにしています」

 -野杁正明選手や与座優貴選手とガチスパーをすることはある

 「正明さんは、階級が違い過ぎるのでやったことはないです。与座君とはやっています。与座君も2階級上なので危険なんですけどね」

 -そういう環境で練習していると、勝負度胸はつく

 「もちろん、つきますね。試合は怖いですけど、スパーリングで自信がつくというよりかは、一緒の練習をすることで自信がつきます。かなりキツイ練習をしているので」

 -軍司チャンピオンに対しては、どんなイメージ

 「フェザー級に上げて1度も負けていないので、これが強いというイメージはないですけど、試合運びがうまいのかなと思っています。K-1甲子園の頃から知っているので、3分3Rでどんな試合をしたら勝てるのかが分かっている選手です」

 -どんな展開に持ち込みたい

 「普通の展開で判定になったら、向こうが支持されると思うので、一発を狙っています」

 -一発で、KOかダウンを狙う

 「分かりやすい勝ち方をしたいですね。前回の兼田戦は、100%俺が勝ったと思っていたんですけど、後から兼田選手が勝っていたとかコメントがあって。別に何を言われてもいいんですけど、チャンピオンになってそれを言われるのは嫌ですね」

 -大差で勝つことは、トップレベルになってくると至難の業

 「そこは気合ですね。ここまで来たらレベルなんて、あまり変わらないですよ。必死さがあって、気持ちの強い選手が勝つと思っています」

 -それは何を見て感じたこと

 「やはり武尊さんとか、先輩たちの姿を見てですね。試合から必死さが伝わってくるんで。対戦相手はそれが怖いだろうし、審判にもお客さんにも伝わりますよね。だから僕も、そこを目指して練習しています。負けたくない、負けないと思って厳しい練習と毎日向き合っています」

 -これまで、ずっと同じ気持ちで取り組んできた

 「正直、新美貴士選手に負けるまでは、そこまでの必死さはなかったかもしれません。プロで金を稼げればいいやくらいに思っていました。でも負けて悔しくて、そこから練習もすごく変わったし、気持ち的にもかなり変わっていきました」

 -モチベーションの高め方は

 「僕は今、東京に住んでいますが、地元・宮崎でPR大使をやらせてもらっています。その関係で、宮崎の方からスポンサーをしてもらっています。試合が終わると、必ず宮崎へ帰省してスポンサーの方々にお礼回りをしますし、その意味では負けられない思いは人一倍強いです」

 -今年8月の宮崎での大地震の被災者の方へ、勇気を与える試合ができるといい

 「そうなんです。知り合いは無事でしたが、宮崎に何か恩返しできればいいなといつも考えています。新美戦で負けた後、宮崎へ帰った時にみんな温かく接してくれたんですけど、それが結構辛くて。もう、あんな思いはみんなにさせたくないし、自分もしたくないです」

 -ベルトを獲った後は、どんなことをしたい

 「まだ考えていませんけど、世界の強い選手と戦いたいです。でも、軍司選手はパウンドフォーパウンドとも言われているので、その選手に勝つことが楽しみです!」